
ジムニーノマドへの乗り換えや購入を検討中の方で、今持っているシエラ用のルーフキャリアが使えるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、レインガーターの寸法データやメーカーの適合を基に、流用の可否から取り付けの注意点、さらにプロしか知らない風切り音対策まで詳しく解説します。
- 1. ノマドとシエラでルーフキャリアは流用可能か
- 2. 【寸法比較】ノマドとシエラのレインガーターは同じ?
- 3. 知っておくべき「耐荷重」の落とし穴
- 4. ベースキャリア・ルーフラック・リアラダーは実際に付くのか?
- 5. 【実践編】取り付けのコツと風切り音対策、法規制までプロが教える運用ガイド
- 6. まとめ:賢く選んでジムニーノマドの積載性を最大化しよう
1. ノマドとシエラでルーフキャリアは流用可能か

1-1. ジムニーノマドが変えるアウトドアシーン
これまで「ジムニーシエラは荷物が載らないし、後ろの席が狭すぎる」と悩んでいてユーザーにとって、ノマドの発売は大きなインパクトとなりました。
私も長年、自動車業界の片隅で設計やメディアに関わってきましたが、これほど市場から熱望され、そして登場が祝福された車は珍しいです。シエラをベースにホイールベースを340mm、全長を435mmも延長したこのロングボディ。単にドアが増えただけじゃないんです。これは世界的なトレンドになっている「オーバーランド」という、車で旅をしながらキャンプを楽しむスタイルに、ジムニーが対応してきたという証拠なんですよね。
でも、ここで一つ、既存のジムニー乗りやこれから購入を考えている賢い皆さんが直面する切実な悩みがあります。それが、「ルーフキャリアはどうするんだ問題」です。
ジムニーという車は、その圧倒的な悪路走破性と引き換えに、ラゲッジスペースは「ミニマム」です。5ドアになって居住性は劇的に良くなりましたが、正直なところ、荷室容量が劇的に増えて「何でも積み放題!」になったかというと、そこまでは期待できません。やっぱり、キャンプ道具や釣り道具、あるいはスキー板なんかを積んで遊びに行くなら、ルーフキャリアは「あったらいいな」じゃなくて「ないと困る」必須装備なんですよね。
そこで気になるのが、「3ドア用のキャリアって、5ドアにも付くの?」という疑問です。特に、すでにシエラに乗っていて高価なルーフラックを持っている方は、それを無駄にしたくないですよね。あるいは、中古パーツ市場で安く出回っている3ドア用のパーツを流用できれば、カスタム費用を大幅に抑えられます。
この章では、まずその「流用」に対する基本的な考え方と、なぜこれほどまでに議論になっているのか、その背景を深掘りしていきます。
1-2. ノマドとシエラ、変わったところと変わらないところ
ざっくりとした結論から言っちゃうと、基本的には付きます。でも、カッコよく付くかは別問題です。
どういうことかと言うと、車の構造的な「変わらない部分」と「変わった部分」を理解する必要があります。ここを理解していないと、「付くには付いたけど、なんか変…」とか、最悪の場合は「走行中に外れて大事故」なんてことになりかねません。
車としての基本骨格、特にフロント周りからBピラー(運転席の後ろの柱)あたりまでは、3ドアのシエラと5ドアのノマドは多くの部品を共有しています。スズキもコストを抑えるために、使える部品は徹底的に使う設計思想を持っていますからね。
一方で、当然ながら全長が伸びているので、ルーフ(屋根)の長さも長くなっています。これがキャリア選びにおいて、メリットにもなればデメリットにもなるんです。
例えば、短いベースキャリアなら問題なくても、屋根全体を覆うような巨大なルーフラックの場合、3ドア用を5ドアに載せると「寸足らず」になってしまい、見た目のバランスが崩れる可能性があります。逆に、5ドア用の長いラックを3ドアに載せることは物理的に不可能な場合が多いです。
1-3. メーカー適合外でも物理的には付く場合も
実は、メーカー(スズキ)やキャリアメーカー(INNOやTERZOなど)は、安全マージンをかなり大きく取って適合情報を出しています。彼らの言う「適合外」には、「物理的に付かない」という意味と、「付くけど、我々の定める厳格な安全基準や見た目の基準を満たさない」という意味の両方が含まれているんです。
私たちはプロとして、あるいは一人のユーザーとして、その「適合外」の意味を正しく解釈し、自己責任の範囲でどこまで許容できるかを見極める必要があります。もちろん、安全を脅かすような無茶な流用は絶対におすすめしません。でも、構造を理解した上での賢い流用なら、それは素晴らしい「ハック」になります。
1-4. アフターマーケットの動きと今後の予測
2026年に向けて、各パーツメーカーもノマド専用品を続々とリリースしてきました。でも、専用品はやっぱり高いです。出たばかりの商品は値引きも渋いですしね。
一方で、3ドア用のパーツは市場に溢れています。フリマアプリやオークションを見れば、良質な中古キャリアがたくさん出品されています。もし、これらが使えるなら、浮いたお金で良いタイヤを買ったり、キャンプギアを新調したりできますよね。
経済的なメリットだけでなく、資源の有効活用という意味でも、既存パーツの流用は賢い選択と言えます。ただし、そこには「正しい知識」が不可欠です。なんとなくの勘で取り付けて、高速道路でキャリアごと荷物をぶっ飛ばしてしまったら、目も当てられませんから。
2. 【寸法比較】ノマドとシエラのレインガーターは同じ?

2-1. 車両サイズの違いから見る「流用可能性」
まず、決定的な違いである全長。シエラ(3ドア)が3,550mmなのに対し、ノマド(5ドア)は3,985mm。その差はなんと435mmです。約43センチも長くなっています。この延長分のほとんどは、ホイールベース(前後のタイヤの間隔)とキャビン(居住空間)の拡大に使われています。つまり、屋根もそれだけ長くなっているということです。
次に、一番重要な全幅。これはシエラもノマドも1,645mmで、全く同じなんです。屋根の幅も変わりません。もし屋根の幅が違っていたら、フット(キャリアの足)の幅を調整しなきゃいけないんですが、その心配はありません。
そして全高。シエラが1,730mm、ノマドが1,720mm。わずかに10mm低くなっていますが、これはサスペンションのセッティングの違いや車重増加による沈み込みなどが影響している誤差範囲の話で、屋根の形状そのものが変わったわけではありません。
2-2. レインガーターの断面形状は同じ
ジムニーのルーフキャリア取り付けで最大の特徴なのが、レインガーター(雨どい)の存在です。最近のSUV、例えばハリアーとかエクストレイルなんかは、屋根に埋め込まれたレールやボルト穴を使ってキャリアを固定しますが、ジムニーは昔ながらの「雨どい」を使ってガッチリ挟み込むタイプです。
このレインガーターの断面形状、つまり「雨どいの溝の深さ」や「縁の厚み」、「角度」が、シエラとノマドで違うのか?ここが最大の懸念点でした。もし形状が違っていたら、3ドア用のフットは噛み合わず、取り付けできません。
しかし、結論から言うと、断面形状は完全に同一です。
これは製造コストを考えれば当然のことなんです。自動車メーカーは、できるだけ既存の生産設備や金型を流用したいと考えます。5ドアモデルを作るにあたって、わざわざレインガーターのリップ形状(縁の形)だけを新規設計する工学的なメリットはゼロに等しいですからね。
実際に、アフターパーツメーカーの適合情報を見ても、INNOやTERZOといった大手メーカーは、3ドア用のフット(ステー)をそのまま5ドア用の適合品番として案内しています。
2-3. ルーフ幅(ガーター間隔)も変わらない
実際に左右のレインガーターの間の距離(スパン)を測ってみると、どちらも約1,280mm〜1,300mm前後(測定位置による微差あり)で推移しています。キャビンの基本骨格、特に乗員の肩周りの空間(ショルダールーム)が共通設計なので、屋根の幅を変える必要がないんです。
よって、シエラで使っていたベースキャリア(足とバーのセット)はノマドにもそのまま使えます。バーの長さも、シエラで使っていたもの(例えば137cm前後のバー)がそのまま使えます。
2-4. 長さの違いがもたらすメリットとデメリット
5ドアになって屋根が長くなったことで、レインガーターの直線部分(水平部分)も大幅に伸びました。3ドアのシエラだと、レインガーターが水平でキャリアを付けやすい場所って、実はBピラー(真ん中の柱)から後ろの短い区間しかなかったんですよね。だから、前後のバーの間隔(ピッチ)をあまり広く取れませんでした。
でも5ドアなら、リアドアが増えた分だけ水平区間が長くなっています。これによるメリットは絶大です。
前後のバーの間隔を広げることができ、カヤックやロングボード、あるいは建築資材みたいな「長尺物」を積む時にすごく有利です。バー間隔が狭いと、長い物を積んだ時に前後の揺れ(ピッチング)が大きくなって不安定になりますが、間隔を広げればガッチリ安定します。
一方で、デメリットというか、注意点もあります。それは、3ドアの屋根いっぱいに合わせて設計された、全長1,500mmくらいのルーフラック。これを5ドアに載せると、屋根の前の方がポッカリ空いてしまいます。機能的には問題なくても、見た目のバランスが悪くなる。「あれ?なんかサイズ間違えてない?」みたいな、チンチクリンな感じが出ちゃう可能性があります。
3. 知っておくべき「耐荷重」の落とし穴

3-1. なぜノマドになっても耐荷重は30kgのままなのか
ノマドのカタログや取扱説明書を見ると、ルーフの最大積載重量(耐荷重)は「30kg」と書かれています。
シエラからノマドで車体は大きくなっても、耐荷重は変わりません。メーカーがこの数値を据え置いたのには、ちゃんとした工学的な理由があるんです。
3-2. 静荷重と動荷重の違いを理解しよう
まず誤解しないでほしいのは、この30kgという数字は「走行中の動荷重」だということです。
車が止まっている状態(静荷重)なら、ジムニーの屋根はもっともっと重い重量に耐えられます。だって、万が一横転した時に、1トン以上の車重が屋根にかかってもペチャンコにならないように設計されているわけですから。
だから、キャンプ場で停車中にルーフトップテントを開いて、大人2人が寝る(合計150kgくらい?)こと自体は、屋根が潰れる心配はありません。問題は、「その重さを載せたまま走ってはいけない」ということです。
3-3. 物理学で読み解く「重心」と「転倒リスク」
なぜ走行中は30kgなのか。その答えは「重心」と「トレッド幅(タイヤの左右の間隔)」にあります。
車がカーブを曲がる時、遠心力で車体は外側に傾きますよね。屋根の上に重い荷物を載せるということは、車のてっぺんに重りを乗せるようなもので、重心の位置がグッと高くなります。重心が高くなればなるほど、カーブでの傾きは大きくなり、最悪の場合は転倒してしまいます。
ノマド(5ドア)の全幅は、シエラ(3ドア)と同じ1,645mm。つまり、タイヤの踏ん張り幅(トレッド)は変わっていないんです。
車重が増えて、ホイールベースが伸びて、前後の揺れ(ピッチング)には強くなりました。でも、左右の踏ん張り(ロール剛性)の限界値は、幾何学的には3ドアと変わらないんです。むしろ、車重が重くなった分、一度バランスを崩した時の慣性力(動き続けようとする力)は大きくなっています。
だからメーカーとしては、「車体は大きくなったけど、横転リスクを考えたら30kg制限は変えられないよ」という判断になるわけです。これを無視して過積載で走ると、急ハンドルを切った瞬間に制御不能になるリスクが跳ね上がります。これは脅しじゃなくて、物理の法則なんですよ。
3-4. 「キャリア自体の重さ」を忘れていませんか?
ここで一番怖い落とし穴の話をします。「耐荷重30kg」には、ルーフキャリア自体の重さも含まれるという事実です。
これ、本当によく見落とされがちなんです。例えば、見た目が武骨でカッコいいスチール製(鉄製)のバスケットラック。あれ、すごく丈夫ですけど、ラック単体で20kg〜25kgくらいあったりします。
もし25kgのラックを付けたら、残りの積載可能重量は…? そう、たったの5kgです。
5kgって、何が積めますか? 寝袋2個くらいで終わりですよ。「えっ、コンテナボックスとかタイヤとか積みたいのに!」と思っても、メーカー指定の範囲内ではもう無理なんです。
5ドアになって屋根が広くなった分、もっと大きなラックを載せたくなりますよね。でも、大きなラックはその分重くなります。結果として、「大きなラックを載せたら、荷物がほとんど積めなくなった」という本末転倒な事態になりかねません。
これが、私が「軽量なアルミ製キャリア」や、必要最小限の「ベースキャリア(バーのみ)」を強くおすすめする理由です。アルミ製のラックなら10kg〜15kg程度で済みますから、その分、荷物を積む余裕が生まれます。
「みんなもっと積んでるじゃん!」と思うかもしれません。確かに、インスタグラムなんかを見ると、屋根にすごい量の荷物を積んでいるジムニーを見かけます。でも、あれはあくまで自己責任の世界。メーカーの保証外ですし、万が一事故を起こした時のリスク(保険など)も背負っているということを忘れないでください。
4. ベースキャリア・ルーフラック・リアラダーは実際に付くのか?

ここからは、より具体的に「どのタイプの製品ならシエラ→ノマドに流用できるのか」を見ていきましょう。お手持ちのパーツがどのタイプか確認しながら読んでみてくださいね。
4-1. ベースキャリア(フット+バー)
まず、最も基本的かつ汎用性の高い「ベースキャリア」。INNO、TERZO、THULEといったメーカーから出ている、足(フット/ステー)と横棒(バー)のセットですね。
結論:完全流用OK!
安心して流用できます。先ほど説明した通り、レインガーターの形状も車幅も同じなので、3ドア用として使っていたフットはそのまま5ドアのガーターに噛み合います。
バーの長さも、基本的には同じものが使えます。例えばシエラで137cmくらいのバーを使っていたなら、ノマドでもちょうどいい長さです。
しかも、5ドアの長い屋根を活かして、前後のバーの間隔を広げることができるのが最大のメリット。「3ドアの時はカヌーを積むのが不安定だったけど、5ドアに流用してバー間隔を広げたらめっちゃ安定した!」なんていう嬉しい誤算が期待できますよ。コストもかからないし、実用性もアップする。まさに流用の優等生です。
4-2. ルーフラック
次に、キャンプ好きに人気のルーフラック。カゴのような形をしたやつです。これもベースキャリアの上に載せるタイプと、レインガーターに直接足が付いているタイプがありますね。
結論:付くけど、「寸足らず」問題に注意
物理的な装着は可能です。ベースキャリアの上に載せるタイプなら、ベースキャリアさえ付けば載りますし、直付けタイプも足の幅調整でなんとかなる場合が多いです。
ただ、問題は「長さ」です。3ドア用のラックは、全長が1,000mm〜1,500mmくらいで作られていることが多いです。これを全長が伸びた5ドアの屋根に載せると…屋根の後ろ半分にちょこんとラックが載っていて、前半分がガラーンと空いている状態。
これを「可愛い」と捉えるか、「なんかサイズ間違えた?」と捉えるかは個人のセンス次第ですが、多くの人は「やっぱり専用のロングサイズ(1,800mmクラス)が欲しいなあ」と感じると思います。
特に、直付けタイプで足の位置が固定されている一体型ラックの場合、5ドアのレインガーターの形状(微妙なカーブなど)と合わずに、取り付け位置が制限される可能性もあります。流用するなら「とりあえず機能すればOK」という割り切りが必要かもしれません。
4-3. プラットフォーム(フラット型)
最近流行りのフラットな「プラットフォーム」タイプ。
結論:パーツ単位では流用可能だが、最適化には追加投資が必要
この手のシステムキャリアの良いところは、部品がモジュール化されていることです。例えば、「足(レッグ)」の部分は3ドア用も5ドア用も共通品番だったりします。だから、足はそのまま流用できます。
でも、上の「棚板(トレイ)」部分は、やっぱり長さの問題が出ます。Front Runnerなんかは、3ドア用(約1.5m長)のトレイを5ドアに載せることもできますが、やっぱり短いです。
ただ、賢い使い方もできます。例えば、「ノマドに後付けでサンルーフを付けたから、採光のためにあえて短い3ドア用のラックを後ろ寄りに付ける」といったテクニックです。これなら「寸足らず」ではなく「あえてのショート仕様」として正当化できますよね。
4-4. リアラダー(背面梯子)
屋根に荷物を載せるなら、アクセスするための梯子(ラダー)も欲しいですよね。
結論:問題なく流用OK
ジムニーノマドのリアゲート(後ろのドア)は、基本的に3ドアのシエラと同じ部品を使っています。スペアタイヤの位置も、ヒンジの構造も同じです。
なので、リアゲートに引っ掛けるタイプのラダーや、ヒンジのボルトに共締めするタイプのラダーは、問題なく流用できるはずです。
5. 【実践編】取り付けのコツと風切り音対策、法規制までプロが教える運用ガイド
実際に取り付ける時に気をつけることや、現場で培ったプロの知恵を伝授します。
5-1. 取り付けは「トルク管理」が命
「雨どいに挟むだけでしょ? 簡単じゃん」 そう思って適当にネジを締めると痛い目を見ます。締めすぎれば雨どいが変形して塗装が割れ、そこから錆びます。逆に緩すぎれば、走行中に脱落します。
プロは必ず「トルクレンチ」を使います。メーカー指定のトルク(強さ)で締めることが基本です。もしトルクレンチがないなら、せめて「保護シート」や「ゴムラバー」をしっかり噛ませて、車体を守ってください。そして、取り付け後100kmくらい走ったら、必ず「増し締め」をしてくださいね。
5-2. 悩ましい「風切り音」との戦い方
ルーフキャリアを付けると、必ず直面するのが「風切り音」です。ヒューヒュー、ボーボーというあの音。特に5ドアは屋根が長いので、風が暴れやすく、音が大きくなる傾向があります。家族を乗せてドライブしている時に「うるさい!」と怒られたら最悪ですよね。
ここで安くて効果絶大な裏技を教えます。「パラコード(ロープ)」です。ホームセンターで売っている4mmくらいのナイロンロープを、キャリアのバー(一番前のバー)にグルグルと螺旋状に巻き付けてください。
「え、それだけ?」と思うでしょ? 実はこれ、「ボルテックスジェネレーター」と同じ原理なんです。ロープの凸凹が空気の流れを意図的に乱して、音の原因になる「カルマン渦」という現象を抑え込んでくれるんです。数百円でできる対策ですが、驚くほど静かになりますよ。ぜひ試してみてください。
5-3. 日本の法規制と車検の話
最後に、法律の話を少しだけ。 「5ドアに3ドア用のキャリアを付けたら、車検に通らないんじゃ?」と心配する方もいるかもしれません。
基本的には大丈夫です。日本の車検制度では、ルーフキャリアは「指定部品」という扱いになります。ボルトや蝶ネジで簡単に取り外しができる構造(溶接やリベット止めじゃなければOK)なら、車高が変わっても構造変更の手続きなしで車検に通ります。
ただし、注意すべきは「はみ出し」です。車幅からキャリアがはみ出していたり、尖った部分があったりするとNGになることがあります。流用する場合は、車幅(1,645mm)から大きくはみ出さないようにフットの位置を調整してください。
あと、しつこいようですが「過積載」には注意してくださいね。法律違反になることは稀ですが、万が一横転事故を起こした時に、保険会社から「メーカー指定の耐荷重を超えて使用していた過失」を問われるリスクがあります。30kgの制限は、自分と家族を守るための命綱だと思って守りましょう。
6. まとめ:賢く選んでジムニーノマドの積載性を最大化しよう
長くなりましたが、ジムニーノマドへのルーフキャリア流用について解説してきました。結論として、3ドア(シエラ)用のベースキャリアやリアラダーは、5ドア(ノマド)にも流用できます。
- レインガーターの断面形状と車幅は同じ。
- ベースキャリアは流用可。バー間隔を広げられるメリットもある。
- 一体型ルーフラックは「寸足らず」になるので見た目に注意。
- 耐荷重は30kg(走行時)。キャリア自体の重さに気をつけるべし。
新しい車を買う時は何かとお金がかかります。使えるパーツは賢く流用して、浮いた予算で旅の資金を増やしたり、他のカスタムを楽しんだりするのが、スマートなジムニー乗りのスタイルですよね。
ノマドが納車されたら、まずは手持ちのキャリアを合わせてみてください。「おっ、意外とイケるじゃん!」となるか、「やっぱり専用品買うか…」となるか。それもまた、カスタムの楽しいプロセスです。
ルーフに荷物を満載して、まだ見ぬ景色を探しに「ノマド(遊牧民)」の名の通り、自由な旅に出かけましょう!