
レクサスNXに憧れているけれど、ネットで「ひどい」とか「やめとけ」なんて評判を見ちゃうと、普通にビビりますよね。
この記事では、販売台数トップを走るNXが、なぜネットで「不人気」なんて叩かれてしまうのか、元自動車メーカーエンジニアの筆者がその理由を忖度なしで解説していきます。
乗り心地のちょっと気になる部分や、維持費のリアルな実態、絶対に後悔しないグレードの選び方まで紹介します。NXを購入しようと思っている方はぜひ参考にしてください。
- 1. なぜ「レクサスNXはやめとけ」と言われるのか?
- 2. 走行性能と乗り心地に対する不満のリアル
- 3. インテリアの質感と操作性への厳しい声
- 4. 競合車(ハリアー・CX-60・欧州車)との比較
- 5. リセールバリューとグレード間の価格逆転現象
- 6. 初期モデルの不具合と長すぎた納期
- 7. 年次改良で進化するNX!ネガティブ要素は改善
- 8. レクサスNXで後悔しないための最適な選び方(まとめ)
1. なぜ「レクサスNXはやめとけ」と言われるのか?
レクサスNXって、本当にネットで言われるほどひどい車なんでしょうか。結論から言っちゃうと、全然そんなことありません!むしろ逆で、国内で今もっとも売れている大人気モデルなんです。
1-1. 国内トップセールスを誇るNXの圧倒的な人気
なんせNXは、今のレクサスブランドを引っ張っている大黒柱ですからね。数字を見ても一目瞭然で、2025年上半期の国内販売台数ランキングでは、なんと15,942台を叩き出しています。これ、コンパクトで扱いやすいはずの「LBX」すら抑えての、堂々の第1位ですからね。普通に凄いです。
これだけ多くの人が、決して安くない大金を払って購入している。この事実こそが、車の完成度の高さを何より証明していると思うんです。高級感もあるし、キビキビ走るし、最新の安全装備もてんこ盛り。どれをとっても一級品。多くのオーナーが惚れ込むのも、実際に乗ってみればよく分かります。
1-2. 検索窓に並ぶ「ひどい」「不人気」のネガティブな真実
じゃあ、なんでネットで検索するとあんなにボロクソに書かれてるのか。「レクサス NX 評判 ひどい」とか「やめとけ」なんて関連キーワードが出てきたら、そりゃ誰だって不安になりますよね。
実は、この「売れまくっている事実」と「ネガティブな声」のギャップには、ちゃんとした理由があります。車自体のクオリティが低いわけじゃ決してなくて、「みんなが買う人気車だからこそ、色んな意見がネットに溢れて目立ちやすい」っていう、人気車ゆえの宿命みたいなものなんですよね。
1-3. 高すぎる期待値
あと、一番の本質的な原因は、やっぱり「レクサス」っていうブランドへの期待値がちょっと高すぎることかなと。多くの人は「レクサスなんだから、絨毯の上を無音で滑るように走るんだろう」っていうイメージを抱きがちです。
だけど、NXってそもそも「スポーティに走るためのクロスオーバーSUV」なんですよ。この「ちょっと硬めでキビキビした味付け」が、昔ながらのフワフワした高級車を求めていた人のイメージと、完全にズレちゃった。高いお金を払ったのに、思ったより乗り心地が硬くてガッカリした……。その落差が、「ひどい」っていう過激な評価に直結しています。
2. 走行性能と乗り心地に対する不満のリアル

NXに対する不満で一番よく耳にするのって、実は乗り心地や静かさといった「感覚的な部分」です。期待値が高い分、ちょっとしたところが気になりやすいんですよね。
2-1. ロードノイズと硬いサスペンションがもたらす疲労感
実際、NXに初めて乗ると「あれ、意外とロードノイズうるさくない?」って驚くかもしれません。窓ガラスの遮音はしっかりしてるんですけど、タイヤが路面を叩く音が、足元からコンコン入ってくる感じがするんです。
これ、実は私にも苦い思い出がありまして……。昔、NXの初期型(F SPORT)に意気揚々と試乗したんです。そしたら後席に乗せた妻から「突き上げが強すぎて酔いそう。無理」ってガチで怒られまして・・・。スポーティでカッコいいからって見た目だけで選ぶと、同乗者からクレームが来るんだなって、身をもって学びました。
原因はハッキリしてて、20インチっていうデカいホイールと、硬いランフラットタイヤの組み合わせです。路面のボコボコを結構ダイレクトに拾うので、長距離ドライブだとちょっと疲れる。静かで快適な移動空間を求めて買うと、ここは確実に後悔します。
2-2. パワートレインごとの気になるノイズと加速の遅れ
エンジンもいくつか種類があるんですけど、それぞれちょっとしたクセがあります。 例えば、一番売れているハイブリッドの「NX350h」。燃費は文句なしに良いんですけど、エコモードで時速50キロあたりをとろとろ走っていると、ハンドルにブルブルっていうエンジンの微振動が伝わってきたりします。あと、充電のためにエンジンが回ったときの音が「なんかちょっと安っぽいな」って感じる人もいる。
一方で、ガソリンターボの「NX350」は、アクセルを踏み込んでから実際にグッと加速するまでに、一瞬の間(ターボラグ)があるんですよね。欧州のライバル車なんかと比べちゃうと、ダイレクト感で少し物足りなさを感じるかもしれません。
2-3. スポーティなデザインが犠牲にした居住性と積載性
あの流れるようなカッコいいデザイン、最高ですよね。でも、デザインが良い反面、実用性がちょっと犠牲になっています。
後ろの窓が小さめなので、後席に座ると少し閉塞感があります。それに、前席のシートレールの位置のせいで、足元が思ったより窮屈に感じたり。荷室も床が高めなので、重い荷物を載せるのは結構腰にきますね。ゴルフバッグも3つが限界。4人でゴルフに行くのは、正直諦めたほうがいいです。ファミリーカーとして使うなら、この積載性の低さはあらかじめ覚悟しておいたほうがいいポイントです。
3. インテリアの質感と操作性への厳しい声
プレミアムSUVを名乗る以上、内装の質感は一番のこだわりポイントであってほしいですよね。でも、NXの内装には、価格の割にちょっと……という厳しい声も結構あります。
3-1. プレミアムブランドに期待する内装素材との落差
運転席に座ると、コックピット感があって「おお、運転しやすい!」って感動するんです。ただ、ふと助手席側を見ると、飾りが少なくてちょっと寂しいというか、殺風景な印象を受けます。
それに、センターコンソールのピアノブラック塗装。これは指紋とホコリが目立ちます。こまめに拭いてあげないと、逆にちょっと安っぽく見えちゃうんですよね。あとは、ドアの下のほうとか、普段あまり見えない部分に硬いプラスチックがそのまま使われていたりするのもちょっと残念。同価格帯のベンツやBMWと並べちゃうと、触ったときのしっとり感というか、質感の面で「うーん」ってなる声があるのは分かります。
3-2. 大型ディスプレイと電子デバイスの使いにくさによるストレス
14インチのドデカい画面は、未来感があって迫力は満点です。ただ、先進性を狙いすぎて、物理ボタンを減らしすぎたのは完全に裏目に出てる気がします。
エアコンの温度調整やシートヒーターのスイッチまで画面タッチになっちゃったので、運転中にパッと操作できないんですよ。いちいち画面を見なきゃいけないのが、地味にストレス。「昔のボタンのほうが楽だったな……」ってボヤくオーナーさん、実際めちゃくちゃ多いです。音声認識も、たまに言うことを聞いてくれなくてイラッとしますしね。
3-3. おくだけ充電(Qi)の発熱問題と実用性の低さ
オプションで選べる「おくだけ充電」なんですけど……これ、正直あまりおすすめしません。
スマホがめちゃくちゃ熱くなるだけで、全然充電が進まないっていう不満が多発してます。高いオプション代払ったのに、結局ただのスマホ置き場(あるいは小物入れ)になってるっていう切ない声、よく聞きます。最近のモデルではちょっとずつ改善されてるみたいですけど、一度ついた悪いイメージはなかなか拭えないですよね。
4. 競合車(ハリアー・CX-60・欧州車)との比較
車を買うときって、絶対他の車と比べますよね。ここでNXの立ち位置を見てみると、「やめとけ」って言われる理由がさらにハッキリしてきます。
4-1. 兄弟車「トヨタ ハリアー」との価格差と維持費の違い
一番のライバルは、やっぱり中身の骨格(プラットフォーム)が同じトヨタの「ハリアー」でしょう。サイズもほぼ一緒。なのに、NXのほうが100万円以上高い。
ハリアーは乗り心地がしっとり柔らかくて、内装の雰囲気もかなり高級感があります。「ぶっちゃけ普段使いならハリアーで良くない?」ってなる人が多いのも、正直めちゃくちゃ分かります。おまけにNXは、ハイブリッドでもハイオクガソリン仕様。毎月の燃料代も地味に効いてきます。タイヤ交換とかの維持費も考えると、「これ、レクサスのマーク代が高すぎるんじゃ……」って思われやすいんですよね。
4-2. マツダ CX-60のディーゼル&FRレイアウトとの違い
マツダの「CX-60」もなかなかの強敵です。こっちは後輪駆動(FR)に直列6気筒ディーゼルエンジンっていう、車好きのツボをこれでもかと突いてくる構成なんですよ。
軽油だから燃料代が安いし、トルクが太いから高速道路がめちゃくちゃ楽。内装の高級感も、NXに負けてません。ただ、CX-60は足回りがかなり硬めだし、ディーゼル特有のカラカラ音が少し気になります。なので、街中を静かに滑らかに走りたいなら、間違いなくNXのハイブリッドのほうが幸せになれます。
4-3. 欧州プレミアムSUV(GLC、X3など)との質感の差
ベンツのGLCやBMWのX3といった、本場ヨーロッパのSUVと比べるとどうでしょう。
高速道路を走ったときの、路面にピタッと吸い付くような安定感や、揺れの収まりの良さは、やっぱり欧州車には敵いません。走りの質感では一歩譲るかな、というのが本音。ただ、NXのほうが車両価格は安いですし、何より「壊れない」っていう圧倒的な安心感があります。外車の故障や修理代にビクビクすることなく、高級車の雰囲気を気楽に楽しめる。これはレクサスにしかない最大の強みです。
5. リセールバリューとグレード間の価格逆転現象
「レクサスは高く売れるから得」って信じ込んでる人も多いですよね。でも、NXに関しては、選び方を間違えると後で泣きを見ます・・・。
5-1. リセール最強グレードと値落ちが激しいグレードの二極化
確かにNX全体の残価率(リセール)は良いんです。ただ、高く売れるのって「ガソリン車のF SPORT」みたいな一部のグレードにめちゃくちゃ偏ってるんですよ。海外での輸出需要が凄まじいからです。
逆に、「環境に良さそうだから」とPHEV(プラグインハイブリッド)を選んだり、豪華仕様の「version L」を選んだりすると、数年後に売るときの下取り額を見てガッカリすることになります。高いお金を出して上のグレードを買ったのに、売るときは安いグレードに価格を逆転される。これが、ネットで「リセールがひどい」って言われる最大の罠なんです。
5-2. NX250(自然吸気モデル)は生産終了
それと、一番安くてレギュラーガソリンで走れたお財布に優しい「NX250」っていうグレードが、2025年に生産終了になっちゃいました。
これで、NXは全部ハイオク仕様の高いモデルだけになっちゃったわけです。手が届きやすかったエントリーモデルが消えたことで、「ますます高嶺の花になった」「予算的に厳しい」っていう不満の声がじわじわ増えています。ブランドの格を上げるための戦略なんでしょうけど、一ユーザーとしてはちょっと寂しい決断ですよね。
6. 初期モデルの不具合と長すぎた納期
いま現行NXの評判がこれだけ荒れてるのって、発売直後のいろいろなトラブルが尾を引いている部分が大きいと思います。
6-1. 多発したリコールが招いたブランドへの不信感
2代目の現行NXは、レクサスの最新技術をこれでもかと詰め込んだ意欲作でした。でも、そのせいでソフトウェアのバグや不具合が結構出ちゃって、リコールが相次いだんです。
画面が突然真っ暗になったり、安全装置のエラー表示が出たり……新車をワクワクして買ったのにこれはショックですよね。「レクサスなのにこんなに壊れるの?」っていうオーナーさんの落胆が、ネットの悪い書き込みを一気に加速させちゃいました。今はアップデートでかなり改善されてますけど、最初のつまずきはやっぱり痛かったですね。
6-2. 納車まで1年以上?長期化する納期による心理的疲労
さらに追い打ちをかけたのが、あの半導体不足による絶望的な納期の遅さです。
一時期は、注文してから納車まで1年半以上待たされるなんていう異常事態でした。「めちゃくちゃ待たされたのに、届いた車はバグだらけ」っていう、一番辛い体験をした初期オーナーさんの怒りが、あの「ひどい」っていう検索キーワードを作った犯人です。ちなみに2026年現在の納期は3〜4ヶ月程度とすっかり正常化してるので、これから買う人はその点は心配しなくて大丈夫です。
7. 年次改良で進化するNX!ネガティブ要素は改善
ただ、レクサスも言われっぱなしじゃありません。ユーザーの不満をちゃんと聞いて、NXを毎年コツコツ進化させています。「年次改良」ってやつですね。
7-1. 2024年の改良で乗り心地は劇的に改善された
一番の弱点だった「乗り心地の硬さ」と「ロードノイズ」。ここに2024年の改良で、ようやくガッツリとメスが入りました。
車の骨格(ボディ)を補強して、サスペンションのセッティングを細かく見直したんです。結果、嫌なガツガツ感がかなりマイルドになりました。初期型の硬さに「これダメだ」って思った人も、最新型に乗ったら「え、めっちゃ滑らかじゃん!」って驚くと思います。車ってやっぱり、進化するもんですね。
7-2. 新グレード「OVERTRAIL」がもたらす新たな価値
さらに、ちょっとアウトドア寄りで悪路もいける「OVERTRAIL(オーバートレイル)」っていう新グレードが出たのも大きい。
これ、クッション性の高い専用のタイヤを履いているので、路面のショックをふわりと優しく吸収してくれるんですよ。F SPORTの硬さがどうしても馴染めない人や、家族を乗せてのんびり走りたい人にとっては、これこそ探していた「神グレード」だと思います。乗り心地の悩みを一発で解決する選択肢ができました。
7-3. 2025年以降の進化と次世代アーキテクチャ
NXの進化はまだまだ続きます。2025年以降のモデルでは、メーターがフル液晶になって内装の未来感がさらにアップすると言われています。
さらに、2026年には、見た目(顔つき)もガラッと変わる大きめのマイナーチェンジが噂されてるんですよね。新しいソフトウェアが載れば、不評だったナビの使い勝手も劇的に良くなるはず。常に新しくなっていくNXのこれからには、元エンジニアとしても普通にワクワクします。
8. レクサスNXで後悔しないための最適な選び方(まとめ)
いろいろ言ってきましたが、NXは決して「ひどい車」なんかじゃありません。ただ、万人受けする魔法の車でもない、というだけです。最後に、結局どんな人が買うべきなのか、ざっくり整理しておきますね。
8-1. NXを買ってはいけない人
まず、「コスパ」とか「室内の広さ」を何より最優先したい人は、やめといたほうがいいです。絶対にハリアーと比べて「高い買い物しちゃったな……」って後悔します。あと、昔の高級セダンみたいな、フワフワで無音の世界を期待してる人も、タイヤの硬さにガッカリする可能性大です。
8-2. NXを買うべき人
逆に、「自分で運転する楽しさ」と「レクサスに乗っているっていう所有欲」を両方満たしたい人には、これ以上ない相棒になります。ハンドルの素直さは国産SUVの中でもトップクラスに気持ちいいですしね。 それに、最先端の運転支援システムは、長距離ドライブの疲れを本当に半分くらいにしてくれます。家族を安心して乗せるための投資だと思えば、高い金額に見合う価値は十分にありますよ。
8-3. 自分のライフスタイルに合ったグレード選びを
失敗しないためのコツは、自分の好みに合わせたグレードをちゃんと選ぶこと。 走りとリセールをガチで狙うなら「F SPORT」一択。乗り心地の優しさを優先するなら、さっき言った「OVERTRAIL」がベストです。
ネットの過激な言葉を真に受けて諦めるのはもったいないです。まずはディーラーに行って、実際にハンドルを握ってみてください。自分の感覚で「いいな」と思えるかどうかが、一番確実な答えですから。
レクサスNXの評判の裏にある、リアルな真実が見えてきたのではないでしょうか。車選びって、良いところも悪いところも全部ひっくるめて納得して決めるのが、一番楽しいし失敗しないコツなんです。