ジムニーフリーク!

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ジムニーノマドが待望の2型に!2026年1月に大幅進化の内容と気になる価格【大幅値上げ!?】

人気沸騰中のスズキ ジムニーノマド。長い納車待ちが続いていますが、発売からわずか1年で早速「2型」への改良が決定しました。

この記事では、元自動車メーカー勤務の筆者が2型の改良内容を詳しく解説します。劇的に向上した安全装備から、MT乗り歓喜のACC標準化、そして物議を醸す価格改定の真実まで、詳しくまとめます。これからジムニーノマドを買おうと思っている方はぜひ参考にしてみてください!

1. ジムニーノマド2型、2026年1月30日受注再開へ

2026年1月、爆発的な人気で受注停止となっていたスズキ・ジムニーノマドが、大幅な進化を遂げた「2型」として帰ってきます!受注停止で指を咥えて待っていた人達にいよいよ希望の光が差し込みました

この記事では、元自動車メーカーで設計開発に携わっていた筆者が、2型ジムニーノマドの「進化した安全装備」「快適すぎる新機能」、そして誰もが気になる「衝撃の価格改定」まで、入手した最新情報を基にどこよりも詳しく、そして熱く徹底解説します!

1-1. たった4日で消えた伝説…「ノマド・ショック」とは何だったのか

2025年1月、ジムニーノマドが日本市場に投入された時の衝撃を覚えているでしょうか。市場の反応は、メーカーであるスズキの想定を遥かに凌駕するものでした

発表されるやいなや、全国のディーラーには注文が殺到。その勢いは凄まじく、わずか4日間で約5万台という記録的な受注を集めてしまったのです。当時の月間生産能力は約1,200台程度と言われていましたから、単純計算でも数年分のオーダーが一瞬で埋まったことになります。この異常事態を受け、スズキは即座に受注停止を決定。ジムニーノマドは、発売直後にして「買えない車」「幻のモデル」となってしまったのです

この現象は、後に「ノマド・ショック」と呼ばれ、中古車市場では新車価格を大きく上回るプレミア価格での取引が横行しました。多くのファンが、「欲しいのにお金を払うことすらできない」というジレンマを抱え、飢餓感は極限まで高まりました。あれから約1年、スズキはインド工場での増産体制を整え、ようやく我々の前に帰ってくる準備を整えたのです

1-2. 1年間の沈黙を破り、ついに受注再開が決定!

業界内で飛び交っていた噂がついに確信へと変わりました。ジムニーノマド2型の受注再開および発売日は、2026年1月30日となる見込みです

これは単なる「販売再開」ではありません。ここが非常に重要なポイントなのですが、1型で指摘されていた弱点を克服し、最新の法規対応と商品力強化を施した「改良モデル(2型)」としての再デビューとなります

現場のセールスマンたちも「また争奪戦になるのでは…」「電話が鳴り止まない未来が見える」と戦々恐々としているようです。それほど、この車に対する市場の期待値は異常なほど高いのです。約1年待たされたファンの熱量は、冷めるどころかマグマのように煮えたぎっていると言っていいでしょう…!

1-3. 今から買える?抽選販売と厳しい転売対策の現実

さて、ここで気になるのが「どうすれば買えるのか?」という点ですよね。前回のような「早い者勝ち」でパニックになった反省から、多くの販売店では販売方式を見直す動きが出ています。

具体的には、「先着順」ではなく「抽選販売」や「既存顧客優先」の方式を採用する可能性が高いです。私の取材やSNS上の情報を総合すると、転売目的(いわゆる転売ヤー)を排除し、本当にこの車を愛して長く乗ってくれるユーザーに届けるため、ディーラー側もかなり厳しい条件を設けてくるケースが散見されます

例えば、以下のような条件です。

  • 過去にその店舗での点検・整備履歴があること(一見さんお断り)
  • 納車後、一定期間(1年など)は転売しないという誓約書の提出
  • 1年以上の長い納期を許容できること

「車を買うのに誓約書?」と驚くかもしれませんが、それほどまでにこの車の需給バランスは崩れているのです。もしあなたが本気で購入を考えているなら、今のうちに最寄りのディーラーとコンタクトを取り、信頼関係を築いておくことが、抽選を突破する近道になるかもしれません

1-4. 1型契約者への納車はどうなる?

ここで少し複雑なのが、まだ納車されていない「1型契約者」の存在です。実は、2025年1月の段階でオーダーを入れた人の中には、まだ車が届いていない人もいます。

2025年7月以降、スズキは日本向けの生産割り当てを月間約3,300台へと増強しました。これにより、受注停止期間中に積み上がった5万台のバックオーダーの解消には目処が立ちつつあるようですが、納車時期が2026年以降にずれ込むケースも当然出てきます。

ここで悩ましいのが、「待っている間に2型が出ちゃったよ問題」です。基本的に、メーカーは「注文時の仕様」で生産計画を立てますが、生産タイミングや法規対応の兼ね合いによっては、「仕様変更後のモデル(2型)」に切り替わって納車されるケースと、そのまま「1型」が納車されるケースがあります。

もし2型に切り替わる場合、当然ながら価格改定(値上げ)の同意を求められます。「値上げは嫌だ!」と言っても、1型の生産が終了してしまえば選択肢はありません。もし現在納車待ちなら、ディーラーの担当者に「自分の車は1型のままなのか、それとも2型になるのか」を確認することをおすすめします。後述しますが、1型と2型では装備内容が大きく異なるため、ここは死活問題ですよ。

2. 進化が止まらない!2型改良内容・変更点まとめ

さて、ここからが本題です。「2型になって何が変わったの?」という疑問に、プロの視点から徹底的にお答えします。一言で言えば、「外観はほぼ同じだけど、中身はもはや別の車」と言っても過言ではないほどの進化を遂げています

2-1. 【一覧表】1型vs2型 変更点スペック比較

まずは、1型と2型の違いを一目でわかるように表にまとめました。これを見れば、今回のマイナーチェンジがいかに大規模なものか理解できるはずです。

項目 1型
(改良前)
2型
(改良後・2026年モデル)
進化のポイント
自動ブレーキ デュアルセンサーブレーキサポート (DSBS) デュアルセンサーブレーキサポートII (DSBS II)

レーザーからミリ波レーダーへ変更。検知距離と精度が劇的向上

検知対象 車両、歩行者 車両、歩行者、自転車、自動二輪車 交差点での左右折時の検知にも対応
ACC なし(または一部OP) 全車標準装備

MT車にもついに搭載!AT車は停止保持機能付き

メーター モノクロドットマトリクス 高精細カラー液晶

視認性向上。警告やACC作動状況が分かりやすい

コネクト 非対応 スズキコネクト対応

スマホ連携、SOSボタン、リモートエアコンが可能に

リアセンサー ディーラーオプション等 標準装備(埋込)

法規対応。後退時の安全性が向上

価格(MT) 約265万円 約295万円

約30万円アップ。AT車と同価格に

価格(AT) 約275万円 約295万円

約20万円アップ

どうでしょう、ただの色替えや小変更レベルではありませんよね。車の「頭脳」や「神経」にあたる電子プラットフォームが刷新されているのです

2-2. 外観はキープコンセプトだが中身は別物

外観上の変更は実は軽微です。パッと見て「あ、2型だ!」と分かる人は相当なマニアでしょう。

違いが出るとすれば、フロントバンパーの下部形状やグリルのメッシュパターンです。これは、新しく搭載される「ミリ波レーダー」のセンサーを配置するための微修正が行われている可能性があります。また、リアバンパーにはパーキングセンサー(丸いポチッとしたもの)が埋め込まれているのが2型の証となります

しかし、ボンネットの中やダッシュボードの奥にあるシステムアーキテクチャは大きく刷新されています。これにより、最新の電子制御デバイスが搭載可能になりました。見た目はレトロで無骨なまま、中身は最新のSUVと同等の知能を手に入れた、まさに「羊の皮を被った狼」ならぬ「サイの皮を被ったハイテクマシン」に進化したわけです。

2-3. 法規対応だけじゃない!スズキの本気度が凄まじい

今回の改良の背景には、確かに「法規対応」という側面があります。衝突被害軽減ブレーキの義務化基準の厳格化や、後退時車両直後確認装置の義務化など、避けては通れない規制への対応です

しかし、スズキは単に規制をクリアするだけでなく、一気に商品力を引き上げてきました。特に、MT車へのACC搭載やコネクティッド機能の導入は、コストを考えれば「そこまでやらなくても売れるのに」と言いたくなるレベルです。それでも投入してきたのは、ジムニーノマドを「一時的なブーム」で終わらせず、長く愛される「世界戦略車」として盤石な地位を築こうとするメーカーの強い意志を感じます

2-4. ボディカラーに新色「グラナイトグレーメタリック」追加

外観上の大きな変更は少ないですが、新色として「グラナイトグレーメタリック」が設定されました。

これまでの「ミディアムグレー」はソリッドなペンキっぽいグレーで大人気でしたが、新色はメタリックが入った、より重厚感のあるグレーのようです。「大人のジムニー」を演出したい人には刺さる色ではないでしょうか。

3. 安全性能が劇的進化!デュアルセンサーブレーキサポートII

今回の一番の目玉は、間違いなくこれです。安全装備(スズキセーフティサポート)が、従来の「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」から、最新世代の「デュアルセンサーブレーキサポートII(DSBS II)」へと換装されました

名前にIIがついただけと思ったら大間違い、実は中身のセンサーが別物に変わっているんです。

3-1. レーザーからミリ波レーダーへ!検知能力の違いを解説

従来の1型では、単眼カメラと「レーザーレーダー」を組み合わせていました。レーザーレーダーは近距離の検知には優れていますが、雨や霧などの悪天候に弱く、検知距離も短いという弱点がありました

対して、2型に搭載される「DSBS II」は、単眼カメラとミリ波レーダーの組み合わせです。ミリ波レーダーは電波を使うため、雨や雪、夜間の暗闇でも影響を受けにくく、はるか遠くの対象物まで正確に検知できます

ジムニーはアウトドアで使われる車です。豪雨の高速道路や、吹雪の山道を走ることも多いでしょう。そんな過酷な環境下でこそ、この「ミリ波レーダー」の信頼性が活きてくるのです。「タフな車だから事故っても大丈夫」ではなく、「どんな環境でも事故を起こさない車」へと進化したわけです。

3-2. 交差点右左折も怖くない!自転車・バイクも検知対象に

センサーの進化により、検知できる対象も大幅に広がりました。これまでは車両と歩行者がメインでしたが、2型からは自転車や自動二輪車(バイク)も検知対象に含まれます

さらに凄いのが、交差点対応です。交差点を右折する際、対向車線を直進してくる車や、右左折先にいる横断歩行者を検知して、衝突の危険があればブレーキを作動させてくれます

背が高くて死角ができやすいジムニーノマドにとって、都市部での事故リスクが高い自転車やバイクを検知してくれるのは、日常使いにおける安全性を大きく底上げする要素です。奥様が買い物や送迎に使う場合でも、この安心感は計り知れないでしょう

3-3. リアパーキングセンサー標準化でバック駐車も安心

地味ながら嬉しいのが、リアパーキングセンサーの標準化です。リアバンパーに埋め込まれた超音波センサーが、後方の障害物を検知して「ピッ、ピッ、ピー!」とブザー音で知らせてくれます

ジムニーは背面タイヤを背負っているため、どうしても真後ろの距離感が掴みにくい車です。「まだいけるかな?」と思って下がったら、背面タイヤが壁にドン!…なんて悲劇も、これで防げます。法規対応とはいえ、全車標準で付いてくるのはありがたいですね。

4. 長距離ドライブ革命!MT車にもACC(アダプティブクルーズコントロール)標準装備

高速道路をよく利用するジムニー乗りにとって、これほど嬉しいニュースはないでしょう。アダプティブクルーズコントロール(ACC)が、MT車・AT車問わず全車に標準装備となりました

4-1. 5MT乗り歓喜!高速巡航が劇的に楽になる仕組み

驚くべきことに、5速マニュアル(MT)車にもACCが搭載されます。通常、MT車へのACC採用は、クラッチ操作などの技術的なハードルやコストの面で見送られることが多いんです

今回の2型では、MT車でも前方の車をレーダーで捕捉し、設定した速度内で追従して加減速を行ってくれます。これで、高速道路での巡航時はアクセルペダルから足を離すことができ、疲労が劇的に軽減されます

ただし、注意点があります。MT車のACCは構造上、「完全停止」まではサポートしません。車速が低速(約30km/h以下など)になると、エンストを防ぐためにACCが自動的に解除されます。つまり、渋滞で止まる寸前には自分でクラッチを切ってブレーキを踏む必要があります。あくまで「高速巡航用」の支援システムと割り切る必要がありますが、それでも従来の「ただの定速クルコン」すらなかった時代を考えれば、革命的な進化です。

4-2. AT車は「全車速追従」で渋滞も完全攻略

一方で、4速オートマチック(AT)車のACCは、「全車速追従機能付き」となります。こちらは、前方の車が停止すれば、自車も自動で完全に停止します。さらに、停止保持機能(約2秒間)も備えています

ジムニーのような電動パーキングブレーキを持たない車(サイドブレーキが手引き式の車)の場合、停止保持はブレーキ制御で行われます。これにより、行楽シーズンの激しい渋滞でも、アクセルとブレーキの踏み替え地獄から解放されます。AT車を選ぶ最大のメリットはこの「渋滞対応力」にあると言っても過言ではありません

4-3. MTとATのACC挙動の違い【ここが注意点】

ここで改めて、MT車とAT車のACCの違いを整理しておきましょう。

機能 4AT車(全車速追従) 5MT車(設定速度域のみ)
追従走行 0km/h〜設定速度まで 約30km/h〜設定速度まで
渋滞時の停止 自動で停止までサポート 低速になると解除される(自分でブレーキ!)
停止保持 あり(約2秒間) なし
再発進 アクセルorスイッチ操作 自分でクラッチ&ギア操作

MT車でうっかり「止まってくれるだろう」と油断していると、低速で解除されて追突…なんてことになりかねません。自分の車の仕様を正しく理解して使うことが大切ですね。

5. コックピットと快適性が現代スペックへ!スズキコネクトと静粛性

安全装備だけでなく、普段使いの快適性やインターフェースもグッと引き上げられています。「ジムニーだから不便でも仕方ない」という言い訳は、もはや過去のものになりつつあります。

5-1. メーターがカラー化!視認性と高級感がアップ

運転席に座った瞬間に気付くのがメーターパネルです。従来のアナログ2眼メーターの間にあった情報表示画面(マルチインフォメーションディスプレイ)が、1型のちょっと懐かしいモノクロドット表示から、高精細カラー液晶に変更されました

これにより、ACCの作動状況や先行車との車間距離、車線逸脱の警告などが、グラフィカルで直感的に分かりやすく表示されます。警告灯が赤や黄色でパッと目に入るので、安全運転にも寄与します。毎日見る部分だけに、この質感向上は満足度が高いですよ。

5-2. ついに「つながるジムニー」へ。SOSボタンとスマホ連携の恩恵

ついにジムニーも「コネクティッドカー」の仲間入りを果たします。メーカーオプションの9インチディスプレイオーディオを選択すると、「スズキコネクト」に対応する通信機(DCM)が搭載されます

 

これによって何ができるようになるのか?

  • スマホでリモート操作: 専用アプリを使って、離れた場所からドアロックの確認や施錠、ハザードランプの点灯(広い駐車場での自車位置確認に便利!)ができます
  • リモートエアコン: 夏場の暑い日、乗車前にスマホからエアコンを始動させて車内を冷やしておくことも可能です
  • SOSボタン(ヘルプネット): 天井のコンソールに「SOSボタン」が設置されます。万が一の事故や急病の際、ボタン一つ(またはエアバッグ展開と連動)でオペレーターに繋がり、救急車や警察の手配を行ってくれます

このように、ジムニーらしからぬ(?)先進機能が追加されます。オフロードガチ勢の方には要らぬ装備かもしれませんが、多くの一般ユーザーにとっては嬉しい装備ですよね。

5-3. 9インチディスプレイオーディオがメーカーオプション設定

これまでディーラーオプションのナビを入れるのが主流でしたが、2型からはメーカーオプションで9インチディスプレイオーディオが選べるようになりました

インパネに綺麗に収まる大画面は魅力的ですし、何より前述の「スズキコネクト」を使うにはこの装備が必須となります。さらに、全方位モニター(アラウンドビューモニター)の映像もこの大画面に高精細で映し出されるため、狭い林道や駐車場での取り回しが格段に楽になります

6. 【悲報?】MT車が大幅値上げでATと同価格になった理由

機能向上は嬉しいですが、避けて通れないのが価格の話です。原材料高騰と円安、そしてこれだけの装備追加…。正直、覚悟はしていましたが、2型改良モデルの価格はなかなかのインパクトです。

6-1. 衝撃の価格発表!MT車+30万円、AT車+20万円の背景

2型の推定価格と値上げ幅は以下のようになります。

モデル 1型 価格(税込) 2型 価格(税込) 上昇幅
ジムニーノマド 5MT 約265万円 約295万円 + 約30万円
ジムニーノマド 4AT 約275万円 約295万円 + 約20万円

「えっ、MTの方が値上げ幅が大きいの?ていうかATと同じ値段!?」と驚きますよね。これまでの自動車業界の常識では、MT車はAT車より10〜15万円ほど安いのが当たり前でした。しかし、今回その常識が覆されました

6-2. 「MT=安い」は過去の話。コスト構造の変化をプロが分析

なぜMT車がこれほど値上げされたのか。その理由は複合的ですが、最大の要因はACC搭載コストの重みです。

本来、MT車へのACC実装は制御ロジックが複雑で開発難易度が高いものです。しかも、販売台数比率で見ればMT車は少数派。その少数派のために専用の制御部品や開発コストを投じれば、一台あたりのコスト負担はどうしても大きくなりますまた、将来的な騒音規制や燃費規制への対応コストも、効率の良い最新のATよりもMTの方にかかっている可能性があります

スズキとしては、「MTに乗りたいなら、それ相応のコストを負担してもらう」という姿勢に転換したとも言えますし、あるいは「より安全で燃費制御が容易なAT車へ誘導したい」という戦略的な意図があるのかもしれません

6-3. それでも「買い」と言える理由。後付け不可能な装備の価値

30万円の値上げは痛いですが、冷静に内容を見てみましょう。プラスされるのは以下の装備です。

  • ミリ波レーダー&単眼カメラ
  • アダプティブクルーズコントロール(ACC)
  • 車線逸脱抑制機能
  • カラー液晶メーター
  • リアパーキングセンサー

もしこれらを後付けしようと思っても、そもそも不可能です。特にACCと最新の自動ブレーキシステムは、工場出荷時にしか装着できません。安全性が格段に向上し、高速道路での疲労が軽減されることを考えれば、この値上げ分は十分に元が取れる投資だと私は考えます。命を守る装備はお金には代えられませんからね。

6-4. 日本価格は実はバーゲン?海外価格との比較

さらに視野を広げてみましょう。ジムニーノマド(海外名:ジムニー5ドア)は世界中で販売されていますが、例えばオーストラリアでは約400万円で販売されています。その他の国でも、関税などの影響で日本より遥かに高額です。

そう考えると、300万円を切る価格(約295万円)で販売される日本国内仕様は、メーカーの利益率を削った戦略的なバーゲンプライスと言えるかもしれません。円安の今、この価格で買えるのは日本に住んでいる特権とも言えるでしょう。

7. 走行性能とオフロードのトレードオフ。ロングホイールベースの功罪

ジムニーノマドの最大の特徴である、3ドア(シエラ)に対し340mm延長されたホイールベース(2,590mm)。これが走りにもたらす影響は、メリットとデメリットの両面があります。

7-1. ピッチング抑制で乗り心地が激変

まずメリットですが、乗り心地が劇的に良くなっています。 ホイールベースが短い3ドアのジムニーは、路面の凹凸に合わせて車体が前後に揺すられる「ピッチング」という挙動が出やすいのが弱点でした。ひょこひょこと落ち着きがない動きですね。

しかし、ノマドはこのピッチングが嘘のように抑制されています。SNSや試乗レビューでも「全く別の車のように落ち着いている」「高級車のような乗り味」という評価が支配的です。直進安定性も向上しており、横風の影響も受けにくくなっているため、高速道路でのロングドライブは3ドアとは比較にならないほど快適です。家族を乗せて遠出するなら、間違いなくノマドの方が不満が出ないでしょう。

7-2. ランプブレークオーバーアングルの悪化

一方で、オフロード性能に関しては物理的なトレードオフが発生します。ホイールベースが伸びたことで、「ランプブレークオーバーアングル」という数値が悪化しました。これは、乗り越えられる山の頂点の角度を示す数値で、3ドアの約28度から、ノマドでは24度へと低下しています

これにより、急な丘の頂上や大きな岩場を乗り越える際、前輪と後輪が接地していても、車体のお腹(トランスファーケース周辺)がつっかえてしまう「亀の子」状態になるリスクが高まっています。本格的なクロカン走行を楽しみたい人にとっては、無視できないスペックダウンと言えるでしょう。

7-3. プロが教える!弱点を補うためのカスタム

「じゃあオフロードはダメなの?」と諦めるのは早いです。この弱点は、カスタムである程度カバーできます。 定番なのが「リフトアップ(車高上げ)」です。サスペンションを交換して車高を上げれば、腹下のクリアランスを確保でき、亀の子リスクを低減できます。

例えば、オーストラリアの「Old Man Emu (OME)」などのサスペンションキットは約40mmのリフトアップが可能で、乗り心地と走破性のバランスが良いと評判ですまた、高速安定性をさらに高めたいなら、「ビルシュタイン」のダンパーへの交換も効果的です。 自分の遊び方に合わせて車を育てていくのも、ジムニーライフの醍醐味ですよね。

8. 自分だけの1台を作る!2型対応のおすすめオプションとカスタム事情

ジムニーの魅力は無限のカスタムにあります。2型になってもその楽しさは変わりません。ここでは、2型のおすすめオプションや最新のカスタムトレンドを紹介します。

8-1. 実用性重視ならこれ!マッドフラップとラゲッジマット

実用派におすすめなのが「マッドフラップセット」です。長いボディは泥跳ねを受けやすいので、汚れ防止に必須と言えます。「Jimny」ロゴ入りの赤や黒のフラップは、見た目のラリー感も演出してくれますまた、「ラゲッジマット(フルカバー)」もマストバイです。後席を倒して荷物を満載にする際、背面を汚れや傷から守ってくれます。防水素材なら汚れたキャンプ道具も気兼ねなく積めますよ

8-2. 社外品ならヘリテージグリルが大人気!レトロスタイルのすすめ

圧倒的な人気を誇るのが、レトロモダンなフロントグリルです。「SUZUKI」の筆記体ロゴを配した旧車風のメッシュグリルで、これを付けるだけで一気にクラシックな雰囲気に変身します

9. 結論:2型は「買い」か?1型中古を狙うべきか?

ここまで読んで、「結局、自分はどっちを買えばいいの?」と迷っている方もいるでしょう。最後に、あなたのライフスタイルや重視するポイントに合わせて、ズバリ提言します。

9-1. ファミリーユースなら迷わず2型一択の理由

家族を乗せるなら、絶対に2型です。奥様やお子様を乗せる際、「最新の自動ブレーキが付いている」「交差点でも検知してくれる」という安心感は最強の説得材料になります。

また、ACCがあれば帰省や旅行の長距離運転でもパパが疲れ果てることがなく、現地で遊ぶ体力を温存できます。スマホでエアコンをかけられるスズキコネクトも、子供を乗せる夏場のシーンでは神機能になるはずです。価格は高いですが、それ以上の「家族の安全と快適」が手に入ります

9-2. ハードなオフロード&顔面カスタム派は1型を探せ

逆に、「フロント周りをガッツリいじりたい」「電子制御なんて極力少ない方がいい」という硬派な人は、あえて1型(中古・新古車)を探すのも手です。2型はフロントにレーダーがあるため、社外バンパーの装着に制限が出ます。また、電子制御が増えれば増えるほど、過酷なオフロードでの故障リスクや制御介入の煩わしさは増える傾向にあります。1型の相場も安くはないでしょうが、自分好みに改造するベース車両としては、1型の方が自由度は高いと言えます。

9-3. 納期2年待ち!?今すぐ動かないと手に入らない現実

そして最後に納期の話です。2型を今から注文しても、納車は数年先になる可能性が高いです。 セールスマンの話を総合すると、「再開初日に注文しても、納車は2026年後半〜2027年。数日遅れたら2年コース」というのが現実的な見立てです「車検が切れるから」「お金が貯まってから」なんて悠長なことは言っていられません。本当に欲しいなら、今すぐディーラーに行って「仮予約」ができるか確認し、受注開始日の朝イチでハンコを押せる準備をしておくべきです!

10. よくある質問(FAQ)

ここでは、ジムニーノマド2型に関してよく聞かれる疑問をまとめました。

Q1. 1型を注文済みですが、2型に変更できる?

A. 原則として「キャンセルして並び直し」になります。多くのディーラーでは、1型の注文を一度キャンセルし、新たに2型として契約を結び直す必要があります。その場合、納期は最後尾に回る可能性が高いです。ただし、納車待ちの間にメーカー側で生産が切り替わり、自動的に(価格改定の同意を得た上で)2型になるラッキーなケースもあります。担当者に確認しましょう。

Q2. 燃費は良くなった?

A. カタログ数値上はほぼ変わりません。 エンジンは1.5LのK15B型のままで、マイルドハイブリッド等の追加もありません。ただ、ACCを使って高速道路を一定速度で走れば、実燃費は伸びる傾向にあります。無駄なアクセルワークが減るからですね。

Q3. 3ドアのジムニーシエラも改良されるの?

A. はい、同時期に改良されます。今回紹介した安全装備や機能の向上は、基本的に3ドアのジムニー、ジムニーシエラにも適用されます。ただ、5ドア特有の装備(後席周りなど)は除きます。

Q4. スズキコネクトは月額料金がかかる?

A. 基本機能は無料期間がありますが、将来的には有料です。通常、新車登録から3年間は無料で使えるサービスが多く、その後は月額550円程度のサブスクリプションになるのが一般的です。安心を買うと思えば安いものです。

Q5. ジムニーノマドは軽規格?

A. いいえ、「普通車(白ナンバー)」です。全幅はシエラと同じ1645mmなので、登録車(小型乗用車)となります。軽自動車のジムニーとは税金区分が異なるので注意してください。

11. まとめ

2026年1月30日、ついにジムニーノマド2型が受注再開されます。今回のマイナーチェンジは単なる改良ではありません。ネガティブな要素を潰し、現代の交通環境に完全適応した「完成形」とも呼べるモデルへの進化です

  • 受注再開は2026年1月30日
  • 安全装備が「ミリ波レーダー」に進化
  • MT車含む全車にACC標準装備
  • 価格は約20〜30万円アップ
  • カスタム派は要注意

価格は上がりましたが、それ以上の価値がこの車には詰め込まれています。何より、この車があれば、あなたの週末は間違いなく冒険に変わります。キャンプ、釣り、登山、あるいはただのドライブでさえ、ジムニーノマドと一緒なら特別な時間になるでしょう!