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ランクルが手に入らない今、ランクルの代わりに絶対おすすめの最強SUV2台

ランドクルーザーが欲しくても受注停止で買えないし、中古は高すぎるし…そんなランクル難民と化してしまったあなたへ、朗報です!実はランクルに匹敵、いや、ある面ではそれ以上の魅力と実力を持つ最強SUVが存在するのです!

それが、ジープ・ラングラーランドローバー・ディフェンダー110。この記事では、入手困難なランクルの代わりに絶対おすすめできるこの2台の最強SUVについて、その理由、魅力、ランクルとの違い、そして気になる価格や維持費まで徹底解説します。

1. 憧れのランクルが買えない…ランクル難民の現実

ランドクルーザー(ランクル)は、その圧倒的なブランド力、信頼性、そして悪路走破性で、世界中の多くの人々にとって憧れの存在です。しかし、近年、特に日本国内においては、そのランクルを手に入れることが非常に困難な状況となっています。

1.1. ランクル300/250の深刻な受注停止

  • ランクル300系: 2021年の登場以来、その人気は凄まじく、早々に新規受注が停止。現在に至るまで再開の目処は立っておらず、まさに「買いたくても買えない」状況が続いています。
  • ランクル250系: 2024年にデビューした新型250系も、事前予約の段階から注文が殺到。発売後すぐに多くのグレードで受注が停止され、こちらも入手困難な状況となっています。
  • ランクル70系(再再販モデル): こちらも限定的な再販であったため、現在は注文できません。

つまり、現行のランクルシリーズの新車は、事実上購入することはできません。

1.2. 中古価格の高騰と入手困難な状況

「新車がダメなら中古車で…」と考えるのが自然ですが、ランクルの中古車市場も甘くはありません。

  • 異常なプレミア価格: 特にランクル300は、新車価格を大幅に上回る、1000万円超えも珍しくない異常なプレミア価格で取引されています。
  • プラドも高値維持: 新型250の登場で値下がりが期待されたプラド(150系後期)も、ディーゼルモデルを中心に依然として高値を維持しています。
  • タマ数不足: 状態の良い中古車は国内外からの需要が高く、市場に出てもすぐに売れてしまう状況です。

新車は受注停止、中古車は超高額… まさに八方塞がりと感じている方も多いのではないでしょうか。

1.3. 「待つ」以外の選択肢:代替車種探しのススメ

ランクル一筋で待ち続ける、という選択ももちろんあります。しかし、いつになるか分からない受注再開を待ち続けるのは、精神的にも時間的にも大きな負担です。そこで提案したいのが、ランクル以外の選択肢に目を向けてみることです。

世の中には、ランクルと同じように、あるいはそれ以上に、あなたのカーライフをエキサイティングにしてくれる素晴らしいSUVが存在します。特に、ランクルの持つ「本格的なオフロード性能」や「タフな世界観」に魅力を感じているのであれば、視野を広げることで、新たな「最高の相棒」に出会える可能性は十分にあります。

1.4. 最強の代替SUV

入手困難なランクルの代わりとして、絶対おすすめの最強SUVと断言できる2台のモデルを厳選してご紹介します。それは、ジープ・ラングラーとランドローバー・ディフェンダー110です。

なぜこの2台がランクルの代替になるのか、その理由とそれぞれの詳細な魅力、ランクルとの違い、そして気になる価格や維持費について詳しく解説します。ランクル探しに疲れてしまったあなたにとって有益な情報になると思います。

2. ランクル代替候補 ラングラー&ディフェンダー

数あるSUVの中から、なぜジープ・ラングラーとランドローバー・ディフェンダー110が、入手困難なランクルの「最強」の代替候補となり得るのでしょうか? それには明確な理由があります。

2.1. 理由①:価格帯

まず注目したいのが価格帯です。新車のランクルが買えない今、多くの人は中古車市場に目を向けますが、前述の通り、特にランクル300の中古価格は異常なまでに高騰しています。状態の良いプラド150系後期ディーゼルなども、依然として高値を維持しています。

一方で、ジープ・ラングラーランドローバー・ディフェンダー110は新車価格も比較的安く(ランクルの中古に比べて、ですが)納期も安定しています。

ラングラー UNLIMITED RUBICON :8,890,000円

ディフェンダー110:8,550,000円

このように、中古のランクルと同価格帯、またはより安価な価格で新車が購入できることになります。

2.2. 理由②:ランクルに匹敵する(あるいは超える?)本格オフロード性能

ランクルを選ぶ大きな理由の一つが、その圧倒的な悪路走破性です。ラングラーとディフェンダーは、この点においてもランクルに全く引けを取りません。

  • ジープ・ラングラー
    • 生粋のオフローダー: 第二次世界大戦の軍用車をルーツに持ち、現代に至るまでラダーフレーム構造前後リジッドアクスルサスペンションという、悪路走破性に最も有利な基本構造を頑なに守り続けています。
    • 強力な4WDシステム: パートタイム4WDシステム(コマンドトラック/ロックトラック)を備え、特に最強グレードの「ルビコン」は、前後デフロックやスタビライザー解除機能など、市販車最高レベルのオフロード性能を誇ります。
  • ランドローバー・ディフェンダー110:
    • 伝統と革新: 伝統的なオフロード性能を受け継ぎつつ、現行モデルでは高剛性なモノコックボディ電子制御エアサスペンション、そして高度な4WD制御システム「テレインレスポンス」などを採用。オンロードの快適性と、極めて高い悪路走破性を両立させています。
    • 渡河性能などもトップクラス: 高い最低地上高と渡河水深性能も備えています。

どちらのモデルも、ランクルに勝るとも劣らない、あるいは特定の状況下ではランクルを凌駕するほどの本格的なオフロード性能を備えており、「どこへでも行ける」というランクルの魅力を十分に代替できるポテンシャルを持っています。

2.3. 理由③:唯一無二の個性とブランドヒストリー

ラングラーとディフェンダーは、それぞれがランドクルーザーとは異なる、非常に個性的で魅力的なデザインと、豊かなブランドヒストリーを持っています。

  • ラングラー: 丸目ヘッドライトと7スロットグリルという、一目でジープとわかるアイコニックなデザイン。屋根やドアを取り外せるオープンエアモータリングの楽しさ。自由と冒険を象徴するアメリカンな世界観。
  • ディフェンダー: 伝統的なシルエットを受け継ぎつつ、モダンで洗練されたデザイン。質実剛健でありながら、どこか知的で上品な雰囲気。英国王室御用達でもある、格式高いブランドイメージ。

ランクルとは違う個性を求めるユーザーにとって、これらの独自の魅力は非常に惹かれるものがあるでしょう。「みんなが乗っているランクルじゃなく、あえてこちらを選ぶ」という選択肢です。

2.4. 日本の道路事情での注意点

ただし、ラングラーもディフェンダー110も、ランクル同様にボディサイズが大きい点は注意が必要です。

  • ラングラー (JL型 4ドア): 全長約4.9m、全幅約1.9m
  • ディフェンダー 110: 全長約5m、全幅約2m
  • 比較: ランクル300や250に近いサイズ感です。日本の狭い道路や駐車場での取り回しには、ランクル同様の注意が必要となります。

サイズの問題はありますが、価格帯、オフロード性能、そして個性の面で、ラングラーとディフェンダー110は、入手困難なランクルの代替として十分に検討する価値のある、「最強」の候補と言えるのです。

3.【おすすめ①】ジープ ラングラー ルビコン

まず最初にご紹介する「最強の代替SUV」は、アメリカンオフローダーの象徴、ジープ・ラングラー (Jeep Wrangler)です。自由と冒険を愛する魂を持つあなたに、最高の選択肢となるかもしれません。

3.1. 受け継がれる伝説とオフロードのDNA

ラングラーのルーツは、第二次世界大戦中に活躍した軍用車両「ジープ(Willys MBなど)」に遡ります。その驚異的な走破性とタフネスさは伝説となり、戦後、民生用としても発展。「CJ」シリーズを経て、1987年に初代「ラングラー(YJ型)」が登場しました。以来、TJ型、JK型、そして現行のJL型へと進化を続けながらも、ラダーフレーム構造、前後リジッドアクスル、パートタイム4WDという、オフロード性能を最優先する基本設計を一貫して守り続けています。「どこへでも行ける(Go Anywhere. Do Anything.)」というジープの精神を最も色濃く受け継ぐモデルです。

3.2. アイコニックなデザイン

ラングラーのデザインは、まさに唯一無二。

  • 伝統のスタイル: 丸型ヘッドライト、7つの縦型スリットを持つフロントグリル、台形のフェンダー、露出したドアヒンジなど、初代ジープから受け継がれるアイコニックなデザイン要素が満載です。
  • 圧倒的な個性: どんな場所にいても、一目でラングラーとわかる強烈な個性を放ちます。
  • オープンエアモータリング: ラングラーの大きな特徴が、ルーフ(屋根)やドアを取り外して、究極のオープンエアドライブを楽しめることです(モデルやルーフタイプによる)。ハードトップ、ソフトトップ、スカイワンタッチパワートップなど、様々なルーフタイプが用意されており、気分や天候に合わせてスタイルを変えられます。これは他のSUVでは味わえない、ラングラーならではの特別な体験です。

3.3. ラダーフレーム&リジッドアクスル、強力な4WDシステム

ラングラーの真骨頂は、やはりそのオフロード性能です。

  • 基本構造: 頑丈なラダーフレームと、悪路での接地性に優れる前後リジッドアクスルサスペンションを採用。
  • 4WDシステム:
    • コマンドトラック4x4システム: 通常グレードに搭載されるパートタイム4WD。2H、4Hオート(センターデフ付きフルタイムモード)、4Hパートタイム、4Lを切り替え可能。
    • ロックトラック4x4システム: 最強グレード「ルビコン (Rubicon)」に搭載される、より強力なパートタイム4WD。4Hに加え、悪路走破性を極限まで高める4L(ギア比4:1)、そして前後アクスルのディファレンシャルをロックする「トゥルロック」機能、フロントスタビライザーを任意に解除してサスペンションストロークを最大化する機能などを備え、市販車最高レベルの走破性を誇ります。
  • 高い対地障害角と渡河性能: アプローチ/デパーチャーアングルも非常に大きく、高い最低地上高と相まって、驚異的な走破性を実現します。

まさに「道がなければ、作る」を体現する、究極のオフロードマシンです。

3.4. オンロード性能

本格オフローダーであるがゆえに、オンロード性能は妥協が必要な部分もあります。

  • 乗り心地: 前後リジッドアクスルのため、乗り心地は硬めで、路面の凹凸を拾いやすい傾向があります。現行JL型では、先代JK型に比べて大幅に改善され、日常的な快適性は向上していますが、それでも乗用車的なしなやかさとは異なります。
  • 操縦安定性: JL型ではステアリングフィールなども改善されましたが、重心が高く、独特のハンドリング感覚(直進安定性、コーナーでのロール感など)があります。高速走行も可能ですが、ランクル300やディフェンダーのような安定感とは異なります。
  • 静粛性: エンジン音やロードノイズ、風切り音(特にルーフやドア周り)は、比較的大きめです。オープンエアを楽しめる代償とも言えます。

オンロード性能は進化しましたが、「ラングラーらしさ」とも言えるワイルドな乗り味は健在です。これを「味」として楽しめるかどうかがポイントになります。

3.5. 内装と装備:タフさと機能性

  • デザイン: エクステリア同様、機能的でタフなデザイン。垂直に近いダッシュボードや、丸型のエアコン吹き出し口などが特徴的。
  • 素材: ハードな使用にも耐えられるよう、樹脂パーツが多く使われていますが、上級グレードではレザーシートなども選択可能。
  • 装備: 最新モデルでは、大型タッチスクリーンディスプレイ(Uconnect)、Apple CarPlay/Android Auto、アダプティブクルーズコントロール、ブラインドスポットモニターなどの先進装備も充実してきています。
  • 防水性: 一部モデルでは、フロアに水抜き穴があり、内装を水洗いできる仕様になっているなど、オフロードでの実用性を考慮した作りも見られます。

3.6. メリット・デメリットまとめ

  • メリット: 圧倒的な悪路走破性、唯一無二のアイコニックなデザイン、オープンエアモータリングの楽しさ、強力なブランドイメージ、カスタムパーツが豊富。
  • デメリット: オンロードでの乗り心地・静粛性は妥協が必要、燃費は良くない、後席や荷室はそれほど広くない、維持費(特に輸入車としての部品代・整備費)が高くなる可能性。

4.【おすすめ②】ランドローバー ディフェンダー 110

次にご紹介する「最強の代替SUV」は、英国が誇る本格オフローダーのアイコン、ランドローバー・ディフェンダー (Land Rover Defender) 110です。伝統を受け継ぎながら、最新技術で見事に現代へと蘇ったこのモデルは、ランクルとはまた違う、洗練されたタフネスを提供してくれます。

4.1. 新生ディフェンダーとは?モダンに生まれ変わった本格派

ディフェンダーは、1948年に登場したランドローバー・シリーズⅠを祖とし、長年にわたり世界中の過酷な環境で活躍してきた、まさに「生ける伝説」です。その無骨で機能一辺倒なスタイルと、驚異的な走破性は、多くのファンを魅了してきました。 そして2019年、伝統的なラダーフレーム構造を捨て、高剛性なアルミニウム製モノコックボディを採用するという大胆な変革を経て、現行モデル(L663型)が登場しました。この決断には賛否両論ありましたが、結果として、伝統の悪路走破性を維持・向上させつつ、オンロードでの快適性と安全性を飛躍的に高めることに成功しました。110は、実用的な5ドアモデルを指します。

4.2. 唯一無二のデザイン:タフネスと洗練を高次元でバランス

現行ディフェンダーのデザインは、まさに「モダン・タフネス」。

  • 伝統の継承: ボクシーなシルエット、垂直に近いフロント/リアエンド、サイドヒンジ式のテールゲート、アルパインライトウィンドウ(ルーフサイドの小窓)など、歴代モデルへのオマージュを感じさせるデザイン要素が随所に散りばめられています。
  • 現代的な洗練: 同時に、滑らかな面構成、精密なディテール、特徴的なLEDランプ類などが、非常にモダンで洗練された印象を与えます。無骨でありながら、どこか知的で上品な雰囲気は、他のどのSUVとも異なります。
  • 豊富なカスタマイズ: エクステリアパックや、多彩なアクセサリー(ルーフラック、サイドギアキャリア、シュノーケルなど)によって、オーナーの個性を表現できるのも魅力です。

ランクルやラングラーとは全く異なる、独特の存在感と世界観を持つデザインが高く評価されています。

4.3. 最新技術が生む高い走破性

ラダーフレームを捨てたとはいえ、ディフェンダーのオフロード性能は一切妥協されていません。

  • 高剛性モノコックボディ: 新開発のアルミニウム製モノコックボディは、従来のラダーフレーム構造を凌駕するほどの高いねじり剛性を実現。これが、優れた走破性とオンロードでの安定性の基盤となっています。
  • 電子制御エアサスペンション: 多くのグレードで標準装備されるエアサスペンションは、車高を状況に応じて自動または手動で調整可能。オフロードでは車高を上げて走破性を高め、オンロードでは車高を下げて安定性を向上させます。乗り心地も非常に快適です。
  • インテリジェントAWDシステム: 常に最適な駆動力配分を行うフルタイム4WDシステム。
  • テレインレスポンス 2: 路面状況(草/砂利/雪、泥/わだち、砂地、岩場など)に応じて、エンジン、トランスミッション、4WDシステム、サスペンションなどの車両設定を自動的に最適化する先進のシステム。ドライバーはモードを選ぶだけで、様々な悪路に対応できます。AUTOモードも搭載。
  • その他の機能: 渡河水深センサー、クリアサイトグラウンドビュー(ボンネット下が透けて見えるようなカメラ映像)、センター/リアデフロック(オプションまたはグレードによる)なども用意され、あらゆる状況での走破をサポートします。

最新技術を駆使することで、誰でも安全かつ容易に高い悪路走破性を引き出せるのが、現代のディフェンダーの特徴です。

4.4. オンロード性能:驚くほどの快適性と静粛性

モノコックボディとエアサスペンションの採用により、現行ディフェンダーはオンロードでの快適性が飛躍的に向上しました。

  • 乗り心地: 路面からの衝撃や振動を巧みに吸収し、高級サルーンに匹敵するほどフラットで快適な乗り心地を実現しています。これは、ラダーフレーム構造のランクルやラングラーに対する大きなアドバンテージです。
  • 静粛性: エンジン音やロードノイズも効果的に遮断され、車内は非常に静かです。長距離ドライブも快適にこなせます。
  • 操縦安定性: 高いボディ剛性と洗練されたサスペンションにより、重心の高さを感じさせない、安定したハンドリング性能を持っています。

オフロード性能だけでなく、日常的なオンロード走行での快適性を重視するなら、ディフェンダーは非常に魅力的な選択肢となります。

4.5. 内装と装備:先進的で機能美あふれる空間

  • デザイン: エクステリア同様、モダンでありながらタフネスを感じさせる、機能美あふれるデザイン。マグネシウム合金のクロスカービームが露出したデザインなどが特徴的。
  • 素材: 耐久性を考慮した素材が多く使われていますが、レザーなどの上質な素材も選択可能。
  • 装備: 大型タッチスクリーン、デジタルメータークラスター、コネクティッド機能、多彩な運転支援システムなど、最新の装備が充実しています。
  • 実用性: 110モデルは広々とした室内空間と十分な荷室容量を持ち、ファミリーユースにも対応できます。3列シート仕様も選択可能です。

4.6. メリット・デメリットまとめ

  • メリット: 高い悪路走破性と、驚くほど快適なオンロード性能の両立、モダンで個性的なデザイン、先進的な装備、広い室内空間。
  • デメリット: 車両価格が非常に高価、維持費(税金、保険、燃費、修理費)も高額になる可能性、電子制御が多いためトラブルがあった場合は専門ディーラーでの対応が必須、独特の操作系に慣れが必要な場合も。

5. ラングラー vs ディフェンダー vs ランクル

ランドクルーザーの代替候補として挙げた、ジープ・ラングラーとランドローバー・ディフェンダー110。そしてもちろん、本来の候補であるランドクルーザー。この3台は、それぞれが本格的な走破性を持つSUVという点では共通していますが、その個性や得意分野は大きく異なります。あなたの使い方や好みに最も合うのはどれか、比較してみましょう。

5.1. オフロード性能

  • ランクル (300/250/プラド): 信頼性・耐久性を最重視。どんな環境でも壊れずに走り続け、乗員を確実に目的地へ届けることを至上命題とする。電子制御も活用するが、基本骨格の頑丈さがベース。オールラウンドな走破性。
  • ラングラー: 走破性そのものを追求。ラダーフレーム+前後リジッドという伝統的な構造を貫き、特に岩場などでの絶対的な走破能力を重視。オープンエアなど「遊び」の要素も強い。
  • ディフェンダー : 最新技術(モノコック、エアサス、電子制御)を駆使し、オンロード快適性と高いオフロード走破性を両立。誰でも安全に悪路を走破できるインテリジェントさを追求。

3台とも非常に高いオフロード性能を持ちますが、そのアプローチと得意なステージが異なります。 極限的な走破性ならラングラー・ルビコン、過酷な環境での信頼性ならランクル、快適性も両立するならディフェンダーといったイメージでしょうか。

5.2. オンロード性能

  • ランクル: 300系は大幅に向上したが、それでもラダーフレーム特有の感覚は残る。プラドは比較的快適。
  • ラングラー: オンロード性能は割り切りが必要。乗り心地は硬く、ノイズも大きい。運転感覚も独特。
  • ディフェンダー: オンロードでの快適性(乗り心地、静粛性、安定性)は、この3台の中では頭一つ抜けていると言えるでしょう。高級SUVに匹敵します。

日常的な快適性を最重視するなら、ディフェンダーが最も有利です。

5.3. 信頼性と維持費

  • 信頼性イメージ:
    • ランクル: 「壊れない」という絶対的な信頼イメージ。部品供給も比較的安心。
    • ラングラー: アメ車=壊れやすい、というイメージを持つ人もいるかもしれないが、近年は品質向上。
    • ディフェンダー: 英国車=電子系の故障が多い、というイメージを持つ人もいるが、実際はそこまでの心配は不要か。
  • 維持費:
    • 税金: ランクル・ディフェンダー>ラングラー
    • 燃費: ディーゼル設定のあるランクル・ディフェンダーが有利。ラングラーは燃費がやや悪い。
    • 保険料: ランクルは盗難リスクで高額。ラングラー、ディフェンダーも車両価格が高いため、車両保険は高くなる傾向。
    • メンテナンス・修理費: 輸入車であるラングラー、ディフェンダーは、部品代や工賃が国産のランクルよりも高額になる可能性が高い。信頼できる整備工場を見つけることも重要。

トータルでの維持費や長期的な信頼性の安心感という点では、依然としてランドクルーザーに分があるかもしれません。輸入車を選ぶ場合は、維持費が国産車より高くなる可能性を覚悟しておく必要があります。

5.4. あなたのライフスタイルに合うのはどれ?

  • 信頼性と安心感、リセールバリューを最重視 → ランドクルーザー (ただし、新車は入手困難、中古車はプレ値)
  • 究極のオフロード性能と、唯一無二の開放感・個性を求める → ジープ・ラングラー (オンロードの快適性は割り切り)
  • オンロードの快適性と、高いオフロード性能、そして先進的なデザインを両立したい → ランドローバー・ディフェンダー110 

あなたの価値観、ライフスタイル、そして予算に合わせて、最適な一台を選びましょう。

6. まとめ

ランドクルーザー、特に300系や250系が、深刻な受注停止や納期遅延により、欲しくても手に入れられない… そんな状況が続いています。「ランクル以外に乗りたい車はない」と感じている方もいるかもしれませんが、少し視野を広げれば、ランクルに勝るとも劣らない魅力と実力を持った、素晴らしいSUVが存在します。

この記事では、その「最強の代替候補」として、

  • ジープ・ラングラー ルビコン
  • ランドローバー・ディフェンダー110

の2台をピックアップし、その魅力を徹底解説しました。

ぜひこの記事を参考に、ラングラーとディフェンダーという選択肢も検討してみてはいかがでしょうか!それぞれの個性を肌で感じれば、きっとあなたの心を掴む、新たな「最強の相棒」が見つかるかもしれません。