スタイリッシュなクーペSUVとして独自の存在感を放つ三菱エクリプスクロスに、待望のフルモデルチェンジの情報が出始めています。時期は2025年9月頃の発売が有力視されており、その全貌に大きな注目が集まっています。
この記事では、様々な情報源から新型エクリプスクロスの発売時期、予想される価格帯、デザインの方向性、そして心臓部となるPHEVシステムの進化やボディサイズなどのスペックをまとめます。
- 1. 三菱エクリプスクロスとは?その歩みと現行モデルの特徴
- 2. 新型エクリプスクロスはいつ?最有力は2025年9月
- 3. 新型エクリプスクロスのデザインはどう変わる?
- 4. スペックとサイズ、そして心臓部PHEVシステムの進化
- 5. 新型エクリプスクロスの予想価格とユーザーの期待
- 6. まとめ
1. 三菱エクリプスクロスとは?その歩みと現行モデルの特徴
まず、三菱エクリプスクロスがどのような車なのか、その基本的なコンセプトと、これまでの歩みを簡単におさらいします。
1-1. エクリプスクロスのコンセプト:クーペSUVの先駆け
三菱エクリプスクロスは、2017年に初代モデルが登場した、クーペのような流麗なフォルムと、SUVの力強さ・実用性を融合させた「クーペSUV」です。三菱のデザイン思想である「ダイナミックシールド」をいち早く採用し、シャープで先進的なスタイリングは、国内外で高い評価を受けました。 そのコンセプトは、
- スタイリッシュなデザイン: SUVでありながら、クーペのような美しいルーフラインと、彫刻的なキャラクターラインを持つ。
- 意のままの走り: 三菱が世界ラリー選手権(WRC)などで培ってきた四輪制御技術「S-AWC」による、優れた操縦安定性と悪路走破性。
- 先進のパワートレイン: 当初はダウンサイジングターボエンジン、そして後に三菱の得意とするPHEV(プラグインハイブリッドEV)システムを追加。
これらの要素により、エクリプスクロスは「ただのSUV」ではない、個性的で走りの楽しい一台としてのポジションを確立しました。
1-2. 現行モデル(2020年マイナーチェンジ)の特徴と評価
現行モデルは、2020年12月に大幅なマイナーチェンジを受けたものです。この改良で、エクステリアデザインがより洗練されるとともに、最も大きな変更点としてPHEVモデルが主力となりました。
- エクステリアの変更: フロントマスクはより精悍に、リアは特徴的だったダブルガラスのデザインを廃し、よりシンプルで一体感のあるシングルガラスへと変更。これにより、全長が延長され、より伸びやかなクーペシルエットが強調されました。
- PHEVシステムの搭載: アウトランダーPHEVで実績のある、ツインモーター4WDをベースとしたPHEVシステムを、エクリプスクロス専用に最適化して搭載。EVならではの滑らかで力強い加速と、優れた静粛性、そして外部給電やV2H(Vehicle to Home)にも対応する利便性が大きな魅力となりました。
- S-AWCによる優れた走り: PHEVモデルでは、前後輪をそれぞれ独立したモーターで駆動するツインモーター4WDと、AYC(アクティブヨーコントロール)ブレーキ制御などを統合した「S-AWC」により、オンロードでの安定したコーナリングから、雪道や悪路での高いコントロール性まで、あらゆるシーンで意のままの走りを提供します。
- 現在の評価: スタイリッシュなデザインと、PHEVがもたらす滑らかで力強い走り、そして高い走破性が融合した、非常にバランスの取れたクーペSUVとして評価されています。一方で、登場から時間が経過し、ライバル車が次々と新型に切り替わる中で、次期型へのフルモデルチェンジを期待する声が高まっているのが現状です。
2. 新型エクリプスクロスはいつ?最有力は2025年9月
多くのファンが最も待ち望んでいるのが、次期型となる新型エクリプスクロスの登場時期です。ここでは、様々な情報源から予測される発売時期について考察します。
2-1. 2025年秋(9月頃)フルモデルチェンジ説が最有力
国内外の自動車専門メディアや、業界関係者からの情報を総合すると、新型エクリプスクロスのフルモデルチェンジは2025年の秋、特に9月頃が最も有力と見られています。
- モデルライフサイクルからの予測: 現行モデルのベースとなっているのは、2017年に登場した初代モデルです。2020年に大幅なマイナーチェンジを実施しましたが、プラットフォームの基本設計からは既に7年以上が経過しています。一般的に、自動車のフルモデルチェンジサイクルは6年~8年程度であることを考慮すると、2025年というタイミングは非常に現実的です。
- 三菱自動車の中期経営計画との関連: 三菱自動車は、中期経営計画の中で、電動化の推進と、得意とするSUVやPHEVラインナップの強化を打ち出しています。エクリプスクロスは、その戦略の中で重要な役割を担うグローバルモデルであり、アウトランダー、デリカに続く形で、次世代の技術を投入した新型への切り替えが計画されていると考えるのが自然です。
- 競合車種の動向: ミドルサイズSUV市場は、トヨタ RAV4/ハリアー、ホンダ CR-V/ZR-V、マツダ CX-5/CX-60など、強力なライバルがひしめく激戦区です。これらの競合が次々と新型モデルや改良モデルを投入する中で、エクリプスクロスも商品力を一新し、競争力を維持・向上させるためには、2025年内のフルモデルチェンジが不可欠という見方もあります。
2-2. 発表から発売までのスケジュール予測
一般的な新型車の発表・発売スケジュールを参考にすると、以下のような流れが予測されます。
- 2025年春~夏頃: ティザーサイトの公開や、コンセプトモデルの発表、プロトタイプのスクープ写真などがメディアに登場し始め、徐々に情報が解禁される。
- 2025年夏頃(7月~8月): デザインや主要スペック、グレード構成などが正式に発表され、ディーラーでの先行予約受付が開始される。
- 2025年秋(9月~10月): 正式な価格が発表され、発売開始。順次、納車がスタートする。
もちろん、これはあくまで予測であり、開発状況や世界的な部品供給の状況などによって、スケジュールが前後する可能性は十分にあります。しかし、2025年秋という時期を一つの目安として、今後の公式発表を待つのが良さそうです。
3. 新型エクリプスクロスのデザインはどう変わる?
次期型エクリプスクロスのデザインは、三菱自動車の新たなデザインコンセプトを反映し、現行モデルからさらに大胆で先進的なものへと進化することが予想されます。
3-1. フロントマスク:次世代ダイナミックシールドの採用
フロントマスクは、車の「顔」として最も印象を左右する部分です。新型エクリプスクロスでは、三菱の最新デザインであるより立体的で力強い次世代「ダイナミックシールド」が採用されます。 これは、近年の三菱のコンセプトカー(例えば、XFCコンセプトなど)にも見られるように、左右に張り出したプロテクター形状と、中央のグリルを一体化させ、よりタフで存在感のある表情を生み出すデザインです。
また、ヘッドライトは、コンセプトカー「XRTコンセプト」(トライトンの意匠)や新型デリカミニにも見られるような、上下に分割されたセパレートタイプや、より薄くシャープなLEDランプが採用され、先進性と力強さを両立したデザインとなります。
3-2. サイドビュー:より流麗なクーペシルエットの強調
エクリプスクロスの最大の特徴であるクーペSUVとしての美しいサイドビューは、新型でもさらに磨きがかけられます。より滑らかで切れ長のルーフライン、シャープに彫り込まれたキャラクターライン、そして筋肉質で張り出したフェンダーアーチなどが組み合わさることで、現行モデル以上に躍動感とスタイリッシュさを強調したフォルムとなるでしょう。
ホイールデザインも、より大径で複雑な意匠のものが採用され、足元の力強さと先進感を演出すると考えられます。
3-3. リアデザイン:水平基調でワイド&ローな印象へ
現行モデルがマイナーチェンジで大きく変更したリアデザインも、新型ではさらに進化します。近年のデザイントレンドである、左右のテールランプを繋ぐような水平基調の一文字テールランプや、薄型でグラフィカルなLEDテールランプが採用されることで、よりワイド&ローで安定感のあるリアビューを演出します。
また、リアバンパー下部には、ディフューザー形状のデザインや、SUVらしいスキッドプレート風の加飾が施され、スポーティさとタフネスを両立させると考えられます。
3-4. インテリア:質感が大幅向上、先進的な水平基調デザインに
インテリアも、現行モデルから大幅な進化が予定されています。アウトランダーPHEVや新型デリカD:5の成功に続き、三菱は内装の質感向上に力を入れています。
- 水平基調のダッシュボード: 広がりと開放感を演出する水平基調のデザインが採用されるでしょう。
- 大型ディスプレイの採用: メーターパネルにはフル液晶メーター、センターコンソールには大型のタッチスクリーン式ディスプレイオーディオが搭載され、先進的でクリーンなコクピットが実現されるはずです。
- 素材の質感向上: ソフトパッドやステッチ、金属調加飾などを効果的に使用し、触感・視覚の両面で質感が大幅に向上すると予想されます。
- 先進的なインターフェース: スイッチ類は物理ボタンとタッチパネルを適切に組み合わせ、直感的な操作性を実現。シフトレバーも、小型の電子式セレクターなどが採用される可能性があります。
新型アウトランダーPHEVで実現したような、モダンで上質な、クラスを超えたインテリア空間が、新型エクリプスクロスにも与えられることに期待が高まります。
4. スペックとサイズ、そして心臓部PHEVシステムの進化
新型エクリプスクロスの最も注目すべき進化は、その中身、特にパワートレインとプラットフォームにあります。
4-1. プラットフォームの一新とボディサイズの拡大
新型エクリプスクロスは、現行アウトランダーPHEVも採用する、ルノー・日産・三菱アライアンスの最新プラットフォーム「CMF-C/D」をベースに開発されると見られています。これにより、
- ボディ剛性の飛躍的な向上: 操縦安定性、乗り心地、静粛性、そして衝突安全性能といった、車の基本性能が全て大幅に向上します。
- ボディサイズの拡大: プラットフォームの変更に伴い、現行モデルよりも一回り大きなボディサイズとなる可能性があります。全長は4,600mm前後、全幅は1,850mm前後へと拡大し、より堂々とした体躯となることで、室内空間、特に後席の居住性やラゲッジスペースの拡大が期待されます。
4-2. PHEVシステムの進化:より力強く、より遠くへ
パワートレインの主力は、現行モデルに引き続きPHEV(プラグインハイブリッドEV)システムとなることは確実です。そして、その中身は新型アウトランダーPHEVで実績のある、より進化したものが搭載されます。
- モーター出力の向上: 前後輪をそれぞれ駆動するモーターは、現行モデルよりもさらに高出力・高トルクなものが採用され、より力強く、レスポンスの良い加速フィールが実現されます。
- バッテリー容量の増大: 駆動用バッテリーの総電力量も増大し(新型アウトランダーPHEVは20kWh)、EV走行換算距離(満充電からの電力のみで走行できる距離)が大幅に延長されます。現行モデルの57.3km(WLTCモード)から、80km~90km程度まで伸びることが予定されています。
- 発電用エンジンの改良: 発電用エンジンも、より効率的なものに改良されるか、あるいは現行の2.4L MIVECエンジンがさらに最適化される可能性があります。
- 制御技術の進化: モーター、エンジン、バッテリーを統合制御するマネジメントシステムも進化し、よりスムーズで効率的なエネルギー運用が実現されます。
4-3. 四輪制御技術「S-AWC」のさらなる熟成
三菱の走りへのこだわりを象徴する四輪制御技術「S-AWC」も、新型ではさらに熟成されます。 前後モーターの駆動力配分をより緻密に制御するだけでなく、左右輪間のトルクベクタリング(ブレーキAYCなど)も進化し、オンロードでのコーナリング性能、雨や雪道での安定性、そしてオフロードでの走破性といった、あらゆる走行シーンで、ドライバーが意のままに車を操れる、より高いレベルの安心感と運転の楽しさを実現します。
5. 新型エクリプスクロスの予想価格とユーザーの期待
フルモデルチェンジとなると、やはり気になるのが車両価格です。様々な進化を遂げる新型エクリプスクロスは、どの程度の価格帯になるのでしょうか。
5-1. 価格上昇は必至?予想される価格帯
現行モデルのPHEV仕様が約465万円からという価格設定であることを考えると、プラットフォームの一新、PHEVシステムの進化、内外装の質感向上、そして近年の原材料費や開発コストの高騰などを踏まえれば、新型エクリプスクロスの価格上昇は避けられないと考えるのが妥当です。
具体的な予想としては、
- PHEVモデルのエントリーグレード:500万円前後から
- PHEVモデルの主力グレード:550万円~600万円程度
- PHEVモデルの上位グレード:600万円台半ば~後半
といった価格帯になるのではないでしょうか。これは、ライバルとなるトヨタ RAV4 PHV(プラグインハイブリッド)や、マツダ CX-60 PHEVなどと競合する価格帯となります。
5-2. ユーザーが新型に寄せる期待
多くのユーザーやファンは、価格上昇はある程度覚悟の上で、それに見合うだけの、あるいはそれ以上の価値を新型エクリプスクロスに期待しています。
- より伸びやかなEV走行距離: 日常の多くのシーンを電気だけでカバーできる、80km以上のEV走行距離を望む声は非常に多いです。
- 内外装の劇的な質感向上: 新型アウトランダーPHEVで実現したような、クラスを超えた高級感と先進性。
- 後席居住性とラゲッジスペースの拡大: 現行モデルの弱点ともいえる部分の改善。
- より洗練された走行性能: S-AWCのさらなる進化による、意のままの走りと快適性の両立。
これらの期待に、三菱自動車がどこまで応えてくれるのか、今後の公式情報から目が離せません。
6. まとめ
三菱エクリプスクロスの次期型に関する、現時点で入手可能な情報と予測を基に、その全貌を考察してきました。
新型エクリプスクロスに関する予測まとめ
- 発売時期: 2025年秋(9月~10月頃)が有力。
- デザイン: 次世代「ダイナミックシールド」を採用し、より大胆で先進的なクーペSUVへと進化。
- プラットフォーム・サイズ: 新型アウトランダーと共通の「CMF-C/D」プラットフォームを採用し、ボディサイズは一回り拡大。後席や荷室の居住性・積載性向上が期待される。
- パワートレイン: 進化したPHEVシステムが主軸。モーター出力とバッテリー容量が増大し、EV走行距離が大幅に延長される可能性が高い。
- 走行性能: 熟成された四輪制御技術「S-AWC」により、オンロード・オフロード問わず、走りの質が大きく向上。
- インテリア: フル液晶メーターや大型ディスプレイを採用した水平基調デザインで、質感が飛躍的に向上。
- 価格: 全体的な進化に伴い、現行モデルから数十万円程度の価格上昇は必至。PHEVモデルで500万円前後からのスタート。
新型エクリプスクロスは、三菱自動車の未来を占う上で非常に重要な戦略モデルです。新型アウトランダーPHEVの成功に続き、この次期型エクリプスクロスが市場にどのように受け入れられるかが、今後の三菱ブランドの行方を大きく左右すると言っても過言ではありません。 現時点ではまだ多くの情報がベールに包まれていますが、その登場が近づくにつれて、徐々に具体的な情報が明らかになってくるはずです。
三菱が持てる技術の粋を集めて開発しているであろう、次世代のクーペSUV、新型エクリプスクロス。その正式発表の日を、大きな期待と共に待ちましょう。