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フロンクスとジムニーノマドを比較!キャンプや車中泊など用途別に比較分析してみる

昨今売れ行きが好調なスズキが発売開始したジムニーノマドとフロンクス。同じコンパクトSUVというカテゴリーに含まれてはいるものの、車両の特性や性格が全く違う2台です。

普段の街乗りや、キャンプや車中泊など、その時々の用途に適した車はどちらなのでしょうか。この記事では、スズキのフロンクスとジムニーノマド、この2つの人気車種について用途別に比較分析していきます。 フロンクスは日常で使いやすい都市型のコンパクトSUV、一方、ジムニーノマドはオフロード性能に優れたタフな車です。

この記事を読むことで、ニーズに応じてどちらが最適なのかが分かるようになります。両車が気になっている方はぜひ参考にしてみてください!

フロンクスの基本情報

スズキ フロンクスは、日々の生活に寄り添うコンパクトSUVです。この車種は都市部での使いやすさを重視しつつも、その動力性能には定評があり、数々の自動車評論家が太鼓判を押す一台です。

フロンクスのエンジンは1.5リッターの自然吸気エンジンを搭載しており、101馬力を発揮します。このエンジンは燃費性能にも優れており、19km/Lという低燃費を実現しています。普段使いはもちろん週末の長距離ドライブにも向いています。

ボディサイズは全長3,800mm、全幅1,720mm、全高1,600mmとなっており、都市部でも取り回しがしやすい点が特徴です。さらに、スズキの得意とする軽量高剛性設計により車両重量も約1トンと非常に軽量です。昨今の自動車の大型化・グローバル化が進む中で、日本に適したコンパクトサイズはありがたいものです。

また、フロンクスの室内は広々とした設計がなされており、乗車定員は5人です。シートアレンジも多様で、後部座席を倒せば広大な荷室が出現します。これにより、日用雑貨の買い置きや、アウトドア用品の積載もラクラク行えます。

価格帯も非常に魅力的で、他のコンパクトSUVと比較してもコストパフォーマンスに優れています。この価格設定により、初めて車を購入する若い世代や、セカンドカーを検討しているファミリー層にもピッタリです。

総じて、スズキ フロンクスは都市生活を快適に過ごすためのあらゆる要素が盛り込まれており、日常の使い勝手と趣味の時間両方に応えてくれる優れたコンパクトSUVです。

スズキ ジムニーノマドの基本情報

スズキ ジムニーノマドは、オフロード性能を求める層を中心に人気の高い車種です。優れた耐久性やオフロード性能だけではなく、その個性的なエクステリアが老若男女問わず受け入れられており、見た目で購入を決める人もいるほどです。ジムニーノマドは、ジムニーシリーズの中でも日常使いに振ったモデルとされており、従来のオフロード性能は維持しつつ5ドアの恩恵で荷物を積むときや人を乗せるときなどにその利便性を発揮します。

ジムニーノマドのエンジンは1.5リッターの自然吸気エンジンを搭載しており、最大出力は102馬力です。トルクも130Nmと十分であり、低回転域から力強い走行が期待できます。燃費性能は、市街地での走行の場合およそ14km/Lと、それほど低燃費とは言えません。

次に、ボディサイズと室内サイズについてです。ジムニーノマドの全長は約3,890mm、全幅は約1,645mm、全高は1,725mmと非常にコンパクトであるため、狭い道や駐車場でも取り回しがしやすいです。室内の広さも必要十分で、特に後部座席の足元スペースは従来のジムニーやジムニーシエラよりも余裕があり4人乗っても快適です。

ジムニーノマドはオフロード性能で一際目を引きます。アプローチアングル37度、ディパーチャーアングル49度、そして最低地上高は210mmもあります。このため、岩場やぬかるみ、急な斜面でも前進できる優れた走破性を誇ります。また、パートタイム4WDシステムは耐久性と信頼性に長けており、プロユースの現場においても支持されています

また、ジムニーノマドはドライバーのライフスタイルに応じて多彩なカスタムパーツが市販されているのも魅力の一つです。リフトアップやオフロードタイヤなど、自分だけの特別な1台に仕上げることもできます。

このように、スズキ ジムニーノマドは日常的な用途はもちろん、本格的なオフロード走行やアウトドアにも最適な1台です。耐久性、走破性、信頼性は多くのファンに支持されています。

フロンクスとジムニーノマドの基本スペック比較

スズキのフロンクスとジムニーノマドの基本スペックを比較してみます。

項目 フロンクス ジムニーノマド
全長 3,995 mm 3,890 mm
全幅 1,765 mm 1,645 mm
全高 1,550 mm 1,725 mm
ホイールベース 2,520 mm 2,590 mm
車両重量 1,070 kg(FF)
1,160 kg(4WD)
1,185 kg(5MT)
1,190 kg(4AT)
エンジン 1.5L 直列4気筒(K15C型) 1.5L 直列4気筒(K15B型)
最高出力 101 PS / 6,000 rpm 102 PS / 6,000 rpm
最大トルク 13.8 kgf·m / 4,400 rpm 13.3 kgf·m / 4,000 rpm
トランスミッション 6速AT 5速MT
4速AT
駆動方式 FF / 4WD 4WD
燃料消費率(WLTCモード) 19.0 km/L(FF)
17.8 km/L(4WD)
14.9 km/L(5MT)
13.6 km/L(4AT)
燃料タンク容量 37 L 40 L
最小回転半径 4.8 m 5.7 m
乗車定員 5名 4名
価格 2,541,000円(FF)
2,739,000円(4WD)
2,651,000円(5MT)
2,750,000円(4AT)

エンジンスペックと燃費性能の比較

同じ1.5LのDOHC自然吸気エンジンながら、フロンクスはK15Cエンジン+マイルドハイブリッド、ジムニーはK15Bエンジンとなっています。

K15BとK15Cの違いは圧縮比とインジェクターの違いです。K15Cの方が圧縮比が高く、よりトルクフルなエンジンとなっています。高圧縮ながらもガソリンはレギュラーガソリン仕様です。また、K15Cはインジェクター(燃料噴射装置)を1気筒あたり2つ備えており、燃費向上と排出ガス低減効果があります。(スズキはデュアルジェットエンジンと呼称しています)

よって、フロンクスのK15Cエンジンの方が燃費に優れトルクフルなエンジンと言えます。

ボディサイズと室内サイズの違い

ジムニーノマドとフロンクスのボディサイズを比較すると、フロンクスの方が105㎜全長が長く、100㎜全幅が広いスペックとなっています。このスペックから予想できる通り、室内サイズもフロンクスの方が圧倒的に広いです。

これはジムニーノマドの車幅が基本的に軽サイズと同じ車幅となっているため実車を見ると一目瞭然です。ジムニーノマドは軽ジムニーからワイドトレッド化され横に大きく張り出したオーバーフェンダーを装備しているため、車両外寸のスペック上では普通車枠となります。

このように、両車の室内サイズの違いは大きく、使用シーンやライフスタイルによってはジムニーノマドでは不便に感じてしまうかもしれません。日常使いや室内の居住環境を重視する方にはフロンクスをおすすめします。

走行性能とオフロード性能の比較

フロンクスとジムニーノマドの走行性能およびオフロード性能を比較してみましょう。両車はその車両特性の違いから、4WDではあっても走行性能は結構違いがあります。

まず、フロンクスの走行性能についてです。フロンクスは街中でのしなやかな走行と高速道路での安定した走行を重視しています。サスペンションは乗り心地と路面追従性に優れた独立懸架式を採用しています。4WDシステムは前輪が滑ったときだけ後輪も駆動するビスカスカップリング方式が採用され、走行シーンに応じたモード設定が用意されており、さまざまなシチュエーションで適切な駆動配分でトルクコントロールが行われます。

次に、ジムニーノマドの走行性能とオフロード性能を見てみましょう。ジムニーノマドの最大の特徴は、その優れたオフロード性能です。伝統的なラダーフレームとリジットアクスル式サスペンションを採用しているおかげで高い地上高を稼ぐことができ、また機械式パートタイム4WDを備え険しい山道や未舗装道路でも安定して走行できるのが強みです。サスペンションストローク量(トラベル量)も長く余裕があるため、大きな岩や木の根を越える際のショックも軽減されます。

このような両車の特性の違いから、日常の街乗りにおいてはフロンクスの方が軽快で燃費も良くおすすめです。一方のジムニーノマドはオフロードの走行性能に長けており、頻繁に未舗装路を走りたい方や積雪地などで日常的に雪道を走行する場合はジムニーノマドの方がおすすめです。

用途別に比較してみる

フロンクスとジムニーノマドをそれぞれシーン別に比較すると、両車それぞれの強みが見えてきます。何を重視するかによって選ぶ車が変わります。ライフスタイルに合った車を選びましょう!

街乗りや都市部での使いやすさは?

フロンクスは都市部でのドライブも快適です。全長が短く、幅もコンパクトなので、狭い道や駐車スペースの少ない場所でもストレス無く楽に運転できます。燃費性能も良く、遮音性の高い室内と6ATのスムーズな乗り心地が長時間の運転をも快適にさせます。

一方、ジムニーノマドはフロンクスに比べると遮音性に劣り、よく動くサスペンションゆえに揺れが大きく、室内の快適性は劣ります。

このようなことから、都市部や日常使いがメインの人であればフロンクスをおすすめします

家族での乗車に向いているのはどっち?

家族での使用を考えると、フロンクスとジムニーノマドのどちらが適しているか気になる方が多いでしょう。それぞれの利点をチェックしてみましょう。

フロンクスは家族での使用に非常に向いています。まず、室内空間が広く、5人乗りのシート配置になっているため、家族全員が快適に座れます。さらに、収納スペースも充実しており、日常の買い物や子供の荷物も余裕で積むことができます。燃費性能も優れているため、長距離ドライブでも経済的です。また、静かなエンジン音と乗り心地の良さが、子供たちが乗っていても不快に感じないでしょう。

一方、ジムニーノマドはそのオフロード性能が大きな特徴です。丈夫な作りと高い走行性能は頼もしい要素であることは確かです。しかし、ジムニーの室内はフロンクスに比べるとやや狭く、4人乗りであることもあり後部座席もフロンクスほどの余裕はありません。

結論として、室内の居住空間の快適性からフロンクスが向いていると言えます。しかし乗車人数やライフスタイルによってはジムニーの選択もアリです。何人家族でどのような用途で車を使うかによってその選択肢は変わります

長距離ドライブの快適性は?

フロンクスは、快適な長距離ドライブをも快適にこなす設計が施されています。まず、シートが非常に座り心地が良く、長時間座っていても疲れにくいです。また、静粛性が高いため、エンジン音やロードノイズが少なく、リラックスして運転できます。さらに、クルーズコントロール機能などの運転支援機能も搭載されているので、高速道路での長時間走行も苦ではありません。

一方、ジムニーノマドはその頑丈な作りと高い走行性能が特徴です。特に、舗装されていない道や山道など、長距離のオフロードドライブには最適です。信頼性の高い四輪駆動システムにより、積雪地や未舗装路などの悪路でも安定した走行が可能です。車内はコンパクトなためシートの座面も小さく、車内の静粛性や居住性はフロンクスに及びません。

よって、舗装路を主体として無理なく快適に長距離を移動したいならフロンクス、未舗装路などアクティブに車を楽しみたいならジムニーノマドが最適でしょう。

キャンプに行くならどっち?

キャンプに行くならフロンクスとジムニーノマドのどちらが良いか、迷う方は多いでしょう。それぞれの車が持つ特性を考えると、キャンプでどのようなシチュエーションを楽しみたいかによって選ぶ基準が変わってきます。

まず、フロンクスは日常使いを想定したコンパクトSUVですが、キャンプにも十分対応できます。広い荷室があり、キャンプ用品をしっかりと収納できます。都市部からキャンプ地までの移動も快適で、燃費も良いため、長距離移動が多い場合でも経済的です。

一方、ジムニーノマドはオフロード性能が非常に優れているため、未舗装の道や険しい地形でも問題なく走行可能です。キャンプ地へのアクセスが悪い場所でも、この車なら安心です。また、ジムニーノマドの頑丈な作りと高い地上高は、普段の運転では経験できない冒険心を満たしてくれます。荷室はフロンクスほど広くないものの、必要最低限以上のキャンプ道具を積んでいくには十分です。

キャンプのスタイルと行き先に応じて、自分に合った車を選ぶと良いでしょう。快適な移動と積載性を重視するならフロンクス、未舗装路を楽しむアドベンチャー心を求めるなら、ジムニーノマドが最適です。なお、積載性についてはキャリアやルーフボックスを装備することでジムニーノマドの積載力も拡張できます。

車中泊するならどっち?

フロンクスはコンパクトSUVですが、車内空間が広く取られています。シートを倒すことである程度広いスペースが確保できます。完全なフルフラットにはならないものの、室内長や室内幅は十分あり、大人が横になって寝るには十分なスペースがあります。

一方、ジムニーノマドはベースが軽ジムニーのキャビンスペースのロング版であることから、室内幅は狭いです。しかし室内長は比較的余裕があり、大人1人程度なら十分車中泊できるほどの室内空間は確保できます。

どちらの車もフルフラットにするためにはマットなど工夫が必要ですが、車中泊は両車とも可能です。強いて言えば、室内の横幅寸法に比較的余裕があるフロンクスの方が、より車中泊に向いているかもしれません。

積雪地で乗るならどっち?

積雪地で車を運転する場合、フロンクスとジムニーノマドのどちらが適しているか気になる方も多いでしょう。それぞれの特長を考慮して、積雪地での走行性能を比較してみます。

フロンクスはコンパクトSUVで、前輪駆動(FF)や四輪駆動(4WD)のモデルがあります。4WDモデルならば、雪道での走行性能は必要十分でしょう。しかしフロンクスの4WDシステムは「生活四駆」とも呼ばれるビスカスカップリング方式であり、基本はFF駆動で走行し、前輪が滑った時のみ後輪が駆動するシステムです。このため、雪深い地域では若干不利かもしれません。

一方、ジムニーノマドは、ご存じの通り本格的なクロカン仕様の車であり、パートタイム4WDと余裕のある地上高の恩恵から深い雪や除雪されていない道でも強力な走行性能を発揮します。この安心感は絶大です。

前提として、両車ともスタッドレスタイヤを装着のうえ、4WD仕様であればどちらも雪道の走行は十分可能です。しかし、豪雪地域でより走破性が高いのは圧倒的にジムニーノマドです。スキー場などウィンターアクティビティを趣味に持つ方なら尚更ジムニーノマドをおすすめします。

コスト比較

フロンクスとジムニーノマドの間で、車両購入費や維持費、保険料などのコスト面でどのような違いがあるのか気になりますね。これからかかる費用は、車を選ぶ際に重要なポイントです。ここでは、両者のコストを具体的に比較してみます。具体的なデータ元にどちらがより経済的か、長期的な視点でも見てみましょう。

車両購入費、維持費、保険料

項目 フロンクス ジムニーノマド
車両本体価格 2,541,000円(2WD)
2,739,000円(4WD)

2,651,000円(5MT)
2,750,000円(4AT)

平均値引き額 約100,000円 約0~30,000円
燃費(WLTCモード) 19.0 km/L(2WD)
18.6 km/L(4WD)
14.9 km/L(5MT)
13.6 km/L(4AT)

年間燃料費
(1万km想定)

約95,000円(2WD)
約97,000円(4WD)

約121,000円(5MT)
約132,000円(4AT)
自動車税(種別割) 34,500円 34,500円
重量税 24,600円 24,600円
自賠責保険料 約12,000円 約12,000円
任意保険料(参考) 約100,000円 約100,000円
車検費用(参考) 約50,000円 約50,000円
メンテナンス費用 約40,000円 約40,000円
年間維持費合計 約356,100円(2WD)
約358,100円(4WD)
約382,100円(2WD)
約393,100円(4WD)

以上の表でまとめている通り、年間維持費合計額はフロンクスよりもジムニーノマドの方が約3万円程度高いことがわかります。これはジムニーノマドは燃費性能の悪さからくるものです。しかし捉え方によっては、ジムニーノマドの圧倒的走破性能がたった3万円程度の差額で維持できることを考えれば、大した金額差ではないとも言えます。

リセールバリュー

車を購入する際に気にする人も多いのがリセールバリューです。リセールバリューとは将来売却するときにどれだけ元の購入価格に近い値段で売れるかを表すものです。

フロンクスはコンパクトSUVとして市場で人気が高く、安定した需要があります。一般的には、購入後3~5年間でおおよそ70~80%のリセールバリューが期待できます。特に、日常の街乗りに適している新しいモデルは、その価値を保ちやすいです。

一方、ジムニーノマドのリセールバリューは群を抜いて高いです。オフロード性能に優れたジムニーはファンから根強い人気があるためその需要は高く、購入後数年経っても100%に近いリセールバリューが期待できます。これは新車の納期が長期化していることからも中古車需要が高まっていることを示しています。

以上のことから、リセールバリューという点ではジムニーノマドの圧勝です。しかしフロンクスもジムニーには及ばないものの一定程度高いリセールが期待できます。

安全性能と装備の比較

フロンクスとジムニーノマドの安全性能と運転支援機能の装備を比較してみました。両車とも「スズキセーフティサポート」機能を搭載していますが、その機能の内容に大きな違いがあります。

フロンクスのスズキセーフティサポート機能一覧

ジムニーノマドのスズキセーフティサポート機能一覧

このように比較すると、フロンクスの機能はかなり充実しており安全性・快適性にも軍配があがります

カスタマイズのしやすさ

カスタムもカーライフの楽しみの一つです。フロンクスとジムニーノマド、それぞれ同じコンパクトSUVにカテゴライズされていますが、キャラクターの異なる2台です。それぞれのカスタマイズ性の違いについて比較してみます。

リフトアップする場合

リフトアップは車の車高を高くするカスタムで、特にオフロード走行の走破性を高めたい人や、そのワイルドな見た目からリフトアップカスタムが人気です。ジムニーノマドは、ラダーフレームとリジットアクスル構造の組み合わせから、大きくリフトアップできる余地があります。実際、アフターパーツではリフト量毎に多数のリフトアップサスペンションが市販されており、スタイルに応じて様々なリフトアップが可能です。

一方フロンクスにおいてもリフトアップは可能ですが、ジムニーノマドほどの高さを確保することは難しいです。またアフターパーツ市場もジムニーほどの豊富なパーツ量は無いため、カスタマイズ性は劣ります。

これらのことから、リフトアップを考えている人にはジムニーノマドがおすすめです。

ATタイヤやMTタイヤを履きたい場合

オールテレーンタイヤ(A/Tタイヤ)やマッドテレーンタイヤ(M/Tタイヤ)への交換は、不整地走行の走破性もさることながらそのワイルドな見た目から車の印象を大きく変えることができる魅力的なカスタム手法です。

ジムニーノマドはサスペンショントラベル量に余裕があり、またクリアランスが大きくとられたフェンダーのおかげで多くのタイヤサイズに対応できる余地があります。各種タイヤメーカーもジムニー対応のタイヤサイズをいくつもラインナップしており、その性能やブロックパターンの見た目から好きなタイヤをチョイスすることができます。

フロンクスの場合でもオールテレーンタイヤやマッドテレーンタイヤはいくつか選択肢があるため装着可能です。しかしジムニーノマドほどの選択肢は無く、装着できるタイヤサイズも限られます。

よってジムニーノマドの方が選択肢が多く履きたいタイヤを選ぶ楽しみがあります

ルーフキャリアカスタムする場合

ルーフキャリアカスタムは、収納スペースの拡張を求める人におすすめのカスタムです。

ジムニーノマドはキャリアを装備した無骨なスタイルが好きという理由からキャリアを付ける人もいるほどで、キャリアの選択肢も非常に多く各パーツメーカーからラインナップされています。フロンクスも同じくルーフキャリアの取り付けが可能で、ジムニーとは違い都市部での使い勝手を考慮したスマートなデザインが多いです。

両車ともデザイン性に違いはありますが、ルーフキャリアは取付することができるため心配ありません。スズキ純正アクセサリーでも用意されているほどです。

新車納期の比較、中古車納期の比較

フロンクスとジムニーノマド、どちらの車を選ぶかを考える際には納期も大事なポイントです。特に今の車から乗り換えを検討している人にとっては、車検期間の都合から納期が非常に重要な要素となってきます。両者の新車納期について販売店に直接聞き取り調査してみました。

フロンクスは駆動方式(FFか4WDか)やボディカラーによって違いがありますが、通常は半年程度の納期が掛かるとのことです。しかし、ジムニーノマドがそうであるように今後インド工場での増産計画が発表されれば、納期は大幅に短縮する可能性があります。

ジムニーノマドは爆発的人気による受注集中のため現在は受注停止しており、バックオーダーも約5万台を抱えており納期の長期化が問題となっています。受注再開時期はアナウンスされておらず、再開後も納期は長くかかる状況が慢性化することが予想されます。

このため、新車を買いたい人にとっては確実に購入できるフロンクスが有利となります。

両車おすすめなのはどんな人?

フロンクスとジムニーノマド、それぞれ特性の違う2台ですが、具体的にはどんな人がどちらの車に向いているのでしょうか。車に何を求めるかという視点から解説していきます。

ジムニーノマドが向いてる人

ジムニーノマドは、特に以下のような人に適しています。

1. アウトドア活動が好きな人

ジムニーノマドはオフロード性能が高いので、キャンプやハイキング、山登りなどのアウトドア活動に行くのが好きな人に最適です。頑丈なボディと高い走行性能で、どんな道でも安心して走ることができます。

2. 長距離ドライブを楽しみたい人

長時間のドライブでも快適に過ごせる座席とインテリアが備わっています。長距離運転でも疲れにくく、目的地までの道のりを楽しく感じさせます。

3. 耐久性を求める人

ジムニーノマドは耐久性が高く、どんな環境でも頼りになる車です。雪道や未舗装の道でも問題なく走行できるため、日常の通勤から週末の冒険まで幅広く対応します。

4. カスタムしたい人

ジムニーノマドはリフトアップやオフロードタイヤ、ルーフキャリアなど、カスタマイズの幅が広いのが特徴です。自分だけのオリジナルの車を作り上げたい方には魅力的です。

これらの要素を持つジムニーノマドは、趣味やライフスタイルに合った車を探している人にぴったりです。

フロンクスが向いてる人

フロンクスは、以下のような人におすすめです。

1. 都市部や街乗りでの使いやすさを重視する人

フロンクスはコンパクトSUVとして設計されており、狭い道や駐車場でも扱いやすいです。都市部での通勤や買い物に頻繁に車を使う方に最適です。

2. 燃費性能を重視する人

経済的な燃費性能が特徴のフロンクスは、長い目で見て維持費を抑えたい方におすすめです。省エネ基準を満たすだけでなく、日常のランニングコストを大幅に削減できます。

3. 家族での利用を考えている人

広い室内空間と充実した安全装備により、家族の移動も安心です。後部座席やトランクスペースも十分に確保されているため、子供の多いファミリーにも対応できます。

4. 快適性を求める人

フロンクスは快適な乗り心地を提供します。静音性に優れたエンジンや快適なシート、先進的なインフォテインメントシステムが揃っており、毎日のドライブを楽しいものにしてくれます。

以上の点を考慮して、フロンクスは毎日の使い勝手や経済性、快適性を重視する人にぴったりの一台です。

まとめ:フロンクスとジムニーノマド、どちらが最適か

今回は、スズキのフロンクスとジムニーノマドを様々な観点から比較してきました。両車ともにそれぞれの特性を持っており、ユーザーのニーズによってどちらが最適かが決まります。

フロンクスは日常の使いやすさと都市部での快適な運転環境を重視する人に適しています。燃費性能や安全性能も高く、家族での使用にも向いています。また、コンパクトSUVなので、駐車場のスペースに困ることも少ないでしょう。

一方で、ジムニーノマドはオフロード性能と耐久性に優れており、アウトドアや趣味での使用を考えている方にぴったりです。特にキャンプや車中泊、積雪地での運転にはもってこいの車種です。リフトアップやオフロードタイヤといったカスタムも楽しめるのが魅力です。

コストや維持費についても触れましたが、使用目的に合わせて選ぶことが大切です。長期的な視点でのリセールバリューも考慮し、自分のライフスタイルに最適な車を選ぶ参考にしていただければ幸いです。