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ランクル250はガソリンとディーゼルどっちがお得?リセールや燃費・維持費について徹底比較!

「新型ランドクルーザー250が欲しいけど、ガソリンとディーゼル、どっちを選べばいいか分からない…」そんな悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。初期費用や燃費、力強さなど、それぞれに魅力があってなかなか決められないですよね。

この記事では、車両価格から燃費、維持費、そしてリセールバリューまで、あらゆる角度から両者を徹底比較します!

1. ランクル250のベストバイはどっち?

新しい愛車選び、特にランクル250のような長く付き合えるクルマとなると、その決断は非常に重要ですよね。さっそく結論からお伝えします。どちらのモデルがあなたに合っているか、まずは大きな指針を掴んでください。

1-1. 年間走行距離と使い方で選ぶのが基本!

後悔しない選択をするための最もシンプルな判断基準は、「年間でどれくらい走り、どんな使い方をするか」です。

  • 年間走行距離が1万km以上で、高速道路やオフロードを走る機会が多いなら「ディーゼル車」

  • 年間走行距離が短く、主に街乗りや送迎で使うなら「ガソリン車」

これが基本的な考え方になります。ディーゼル車は、力強いトルクと優れた燃費性能が魅力。燃料である軽油がガソリンより安いこともあり、走れば走るほどその経済的なメリットを実感できます。一方、ガソリン車は車両価格が安く、エンジン音が静かでスムーズ。近距離の移動が多い方にとっては、初期費用を抑えられ、快適なドライブを楽しめる選択肢なんです。

1-2. トータルコストの鍵を握るのは「リセールバリュー」

しかし、ランクル選びは単純な燃料代の損得だけでは語れません。忘れてはならないのが、驚異的な価値を誇る「リセールバリュー」、つまり売却時の価格です。

ランクルは世界中で非常に人気が高く、数年乗っても価値が落ちにくい「資産」としての側面を持っています。特に海外では、信頼性が高くパワフルなディーゼルエンジンの需要が絶大。そのため、一般的にディーゼル車の方が高いリセールバリューを期待できる傾向にあります。

車両価格の差額を、燃料代と維持費、そして将来の売却額まで含めたトータルコストで考えることが、最も賢い選択に繋がるのです。

1-3. この記事でわかること

この記事では、単にスペックを並べるだけでなく、あなたのカーライフを具体的にイメージしながら最適な一台を選べるように、以下のポイントを深掘りしていきます。

  • ガソリンとディーゼルのスペックの違い
  • 購入時の車両価格と税金の差
  • リアルな燃費と年間の燃料代シミュレーション
  • 税金やメンテナンスを含めた5年間のトータル維持費
  • 最も重要!リセールバリューの徹底予測
  • 街乗り、高速、オフロードなどシーン別の乗り心地の違い

2. ランクル250のガソリンとディーゼルのスペックの違い

まずは、ランクル250に搭載される2つのエンジンの基本的な性格を知ることから始めましょう。それぞれに異なる魅力があり、その特性が走りや維持費に大きく関わってきます。

2-1. 【ガソリン】熟成の信頼性!2.7L 直列4気筒「2TR-FE」

ガソリンモデルに搭載されるのは、先代プラドから受け継がれ、長年にわたり世界中の過酷な環境でその信頼性を証明してきた「2TR-FE」型エンジンです。

このエンジンの最大の魅力は、なんといっても静粛性とスムーズな回転フィール。ディーゼル特有の振動や音が苦手な方にとっては、非常に快適なドライブを約束してくれます。また、構造が比較的シンプルなため、メンテナンス性に優れ、故障のリスクが低いというメリットもあります。長年使われ続けてきたエンジンだからこその「熟成された信頼感」は、何物にも代えがたい安心材料と言えるでしょう。

2-2. 【ディーゼル】力強い走りと経済性!2.8L 直噴ターボ「1GD-FTV」

一方のディーゼルモデルには、こちらも定評のある「1GD-FTV」型クリーンディーゼルターボエンジンが搭載されています。

こちらのエンジンの特徴は、アクセルを踏んだ瞬間から感じられる圧倒的なトルク(駆動力)です。2.4トンを超える重量級のボディを、いとも簡単にグイグイと前に押し出す力強さは、まさにディーゼルならでは。高速道路での合流や追い越し、急な上り坂でもストレスを感じることはありません。さらに、燃費性能に優れ、燃料の軽油が安いことから、経済性の高さも大きな武器です。最近のクリーンディーゼルは、かつての「うるさくて黒煙を出す」というイメージとは無縁。排気ガスもクリーンで、環境性能も格段に向上しています。

2-3. スペック比較表:馬力・トルクで見る走りの違い

両者のスペックを比較してみましょう。特に注目すべきは「最大トルク」とその発生回転数です。

項目 ガソリン (2TR-FE) ディーゼル (1GD-FTV)
総排気量 2.693L 2.754L
最高出力 120kW (163PS) / 5,200rpm 150kW (204PS) / 3,000-3,400rpm
最大トルク 246N・m (25.1kgf・m) / 3,900rpm 500N・m (51.0kgf・m) / 1,600-2,800rpm
トランスミッション 6速AT (Super ECT) 8速AT (Direct Shift-8AT)

これが何を意味するかというと、「ディーゼルは、アイドリングに近い状態からでも力強く加速できる」ということです。街中でのちょっとした発進や、オフロードでジワリと障害物を乗り越える時など、あらゆるシーンでその余裕を実感できるはずです。また、トランスミッションもディーゼルは最新の8速ATが組み合わされており、よりスムーズで効率的な走りを実現しています。

3.【比較①】購入時の車両本体価格と初期費用

エンジン性能の次に気になるのは、やはり購入時にかかる費用ですよね。ランクル250では、ガソリンとディーゼルで車両価格に明確な差が設けられています。

3-1. グレード別に見る価格差はどのくらい?

ランクル250のグレード構成と、それぞれのエンジン別の車両本体価格(消費税込)を見てみましょう。

グレード エンジン 乗車定員 価格
ZX 2.8L ディーゼル 7名 7,350,000円
VX 2.8L ディーゼル 7名 6,300,000円
  2.7L ガソリン 7名 5,450,000円
GX 2.8L ディーゼル 5名 5,200,000円

ガソリンエンジンが選択できるのは、中間グレードの「VX」のみです。同じ「VX」グレードで比較すると、ディーゼル車が630万円、ガソリン車が545万円と、その差は85万円にもなります。

この初期費用の差は決して小さくありません。「静かで乗り心地の良いガソリン車が、ディーゼルより85万円も安く買える」と考えると、ガソリンモデルが非常に魅力的に見えてきますよね。この価格差を、後述する燃料代やリセールバリューでどう捉えるかが、選択の大きなポイントになります。

3-2. 意外と見落としがち?購入時の税金の差

車両本体価格のほかに、購入時に支払う税金にも違いがあります。具体的には「環境性能割」と「自動車重量税」です。

  • 環境性能割:自動車を取得した時にかかる税金で、燃費性能などに応じて税率が変わります。クリーンディーゼル車は、この環境性能割が非課税(0%)になる優遇措置が受けられます。

  • 自動車重量税:車重に応じてかかる税金です。こちらもディーゼル車はエコカー減税により、購入時は免税(100%減税)となります。

一方、ガソリン車はこれらの優遇措置がディーゼル車ほど大きくありません。

【VXグレードでの税金比較(目安)】

税金の種類 ガソリン車 ディーゼル車
環境性能割 約12万円 0円(非課税)
自動車重量税 約6万円 0円(免税)
合計 約18万円 0円

このように、購入時の税金だけで約18万円もの差が生まれます。先ほどの車両本体価格の差額85万円からこの税金の差を差し引くと、実質的な価格差は約67万円まで縮まります。この点は、初期費用を計算する上で非常に重要なポイントなので、ぜひ覚えておいてくださいね。

4.【比較②】気になる燃費と年間の燃料代をシミュレーション

さて、ここからはランニングコスト、特に日々の出費に直結する燃料代について見ていきましょう。パワフルなディーゼルと、経済性に優れたディーゼル。実際の燃費と燃料代はどれくらい違うのでしょうか。

4-1. カタログ燃費(WLTCモード)で比較する実力

まずは、国際的な燃費測定基準である「WLTCモード」のカタログ燃費を比較します。これは市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した、より実燃費に近いとされる数値です。

エンジン WLTCモード燃費
2.7L ガソリン 7.5 km/L
2.8L ディーゼル 11.0 km/L

4-2. 年間走行距離別!燃料代はいくら変わる?

では、この燃費の差が実際の燃料代にどれくらいのインパクトを与えるのか、シミュレーションしてみましょう。

【シミュレーション条件】

  • レギュラーガソリン価格:175円/L
  • 軽油価格:155円/L
  • 燃費はWLTCモードの数値を採用

【年間走行距離5,000km(街乗りメイン)の場合】

エンジン 年間燃料消費量 年間燃料代
ガソリン 約667 L 約116,725円
ディーゼル 約455 L 約70,525円
差額   年間 46,200円
 
エンジン 年間燃料消費量 年間燃料代
ガソリン 約1,333 L 約233,275円
ディーゼル 約909 L 約140,895円
差額   年間 92,380円

【年間走行距離20,000km(長距離移動が多い)の場合】

エンジン 年間燃料消費量 年間燃料代
ガソリン 約2,667 L 約466,725円
ディーゼル 約1,818 L 約281,790円
差額   年間 184,935円

結果は一目瞭然ですね。年間1万km走る方であれば、燃料代だけで毎年9万円以上、ディーゼルの方がお得になります。購入時の実質的な価格差(約67万円)をこの燃料代の差で埋めようとすると、約7.2年かかる計算です。

4-3. 軽油価格のメリットは大きい?燃料価格の動向

シミュレーションからもわかる通り、ディーゼル車の経済性を支えているのは、燃費の良さに加えて軽油自体の価格の安さです。軽油には「軽油引取税」という税金が課せられていますが、これがガソリン税よりも安く設定されているため、常にレギュラーガソリンよりも1リッターあたり20円前後安く販売されています。

この価格差は、給油のたびにじわじわと効いてきます。燃料価格が高騰する局面では、この差がさらに大きなメリットとして感じられるでしょう。

5.【比較③】税金・メンテナンス費用などトータルの維持費

クルマを所有するには、燃料代以外にも税金やメンテナンス費用といった様々なコストがかかります。ここでは、長期的な視点でトータルの維持費を比較してみましょう。

5-1. 自動車税・重量税の違いをチェック

毎年支払う「自動車税」と、車検ごとに支払う「自動車重量税」。これらにも違いはあるのでしょうか。

  • 自動車税(種別割) 自動車税はエンジンの排気量によって税額が決まります。

    • ガソリン車:2.693L → 2.5L超~3.0L以下の区分で50,000円/年

    • ディーゼル車:2.754L → 2.5L超~3.0L以下の区分で50,000円/年 排気量区分が同じであるため、年間の自動車税額に差はありません

  • 自動車重量税 車検時に支払う重量税は、エコカー減税の有無で差が出ます。

    • ガソリン車:初回車検時に49,200円(減税なし)

    • ディーゼル車:初回車検時も0円(免税) 2回目以降の車検では両車とも同額になりますが、最初の車検ではディーゼル車が優遇されます。

5-2. メンテナンス費用の違い:AdBlue(尿素水)の有無

メンテナンス面で最も大きな違いが、ディーゼル車に特有のAdBlue®(アドブルー)の存在です。

AdBlueとは、ディーゼルエンジンの排気ガスをクリーンにするために使われる高品位尿素水のこと。これを排気ガスに噴射することで、有害な窒素酸化物(NOx)を無害な窒素と水に分解します。このAdBlueは消耗品のため、定期的な補充が必要になります。

  • 補充の目安:一般的に1,000km走行あたり1Lを消費すると言われています。ランクル250のAdBlueタンク容量は約17Lなので、単純計算で17,000kmごとの補充が必要です。ただし、運転状況によって消費量は変動します。

  • 費用:AdBlueはガソリンスタンドやカー用品店などで購入でき、価格は10Lあたり1,500円~2,000円程度です。

  • 補充の手間:警告灯が点灯したら補充が必要です。もしAdBlueが完全になくなると、エンジンが再始動できなくなるため、注意が必要です。

年間1万km走行する場合、AdBlueの費用は年間で約1,500円~2,000円程度。費用としてはそれほど大きくありませんが、補充の手間がかかる点はディーゼル車のデメリットと言えるかもしれません。

5-3. 5年間のトータル維持費をシミュレーション

それでは、これまで見てきた項目を合計して、5年間乗った場合のトータル維持費(車両価格を除く)をシミュレーションしてみましょう。

【シミュレーション条件】

  • 年間走行距離:10,000km
  • 燃料代:前述のシミュレーション結果を使用
  • 税金:自動車税5年分+重量税(初回車検分)
  • メンテナンス:AdBlue費用(ディーゼルのみ)
  • その他、オイル交換などの費用は同等と仮定
項目 ガソリン車 (VX) ディーゼル車 (VX)
燃料代 (5年分) 約1,166,375円 約704,475円
自動車税 (5年分) 250,000円 250,000円
自動車重量税 (初回) 49,200円 0円
AdBlue費用 (5年分) 0円 約10,000円
合計維持費 (5年) 約1,465,575円 約964,475円
差額   5年間で 501,100円

6.【比較④】ランクル最大の魅力!リセールバリューはどっちが高い?

ランクル250選びで最も重要なファクター、「リセールバリュー」の比較です。いくら維持費が安くても、売却時に価値が大きく下がってしまっては意味がありません。果たして、未来の価値を制するのはガソリンか、ディーゼルか。

6-1. なぜランクルは「リセールモンスター」なのか?

ランドクルーザーシリーズが、なぜこれほどまでに高いリセールバリューを維持できるのか。その理由は大きく3つあります。

  1. 圧倒的な信頼性と耐久性:「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」という開発思想の通り、そのタフネスさは世界中で証明されています。

  2. 世界的な需要:特に中東、アフリカ、オーストラリア、東南アジアなど、インフラが未整備な地域で絶大な需要があります。日本で数年乗られた中古車でも、高品質な「メイドインジャパン」として高値で取引されるのです。

  3. 供給が需要に追いつかない:常に人気が高く、新車の納期が長いことも中古車価格を高騰させる一因となっています。

これらの理由から、ランクルは単なる「移動手段」ではなく、「価値の落ちにくい資産」として認識されているのです。

6-2. 過去のプラドから予測するリセール動向

ランクル250のリセールを予測する上で、最も参考になるのが先代モデルにあたる「ランドクルーザープラド(150系)」の実績です。

150系プラドの中古車市場を見ると、一貫してディーゼルモデルの方がガソリンモデルよりも高いリセールバリューを維持しています。特に、後期モデルのクリーンディーゼル車は、その力強い走りと経済性から国内でも人気が高く、海外への輸出需要も相まって非常に高い価格で取引されています。

【150系プラド 3年後の残価率(目安)】

  • ガソリン車:約75%~85%

  • ディーゼル車:約80%~95%

※残価率とは、新車価格に対する中古車価格の割合。グレードや年式、状態で大きく変動します。

この傾向は、新型のランクル250でも続くと考えるのが自然です。

6-3. 海外需要がリセールを左右する!勝者はディーゼルか

リセールバリューを決定づける最大の要因は、やはり海外からの需要です。

海外、特に新興国では、燃料の品質が安定しない地域も多く、シンプルで堅牢、そしてパワフルなディーゼルエンジンが圧倒的に好まれます。また、ヨーロッパなど環境規制が厳しい地域でも、燃費が良くCO2排出量が少ないクリーンディーゼルは一定の評価を得ています。

ランクル250の2.8Lディーゼルエンジンは、世界中で展開されている信頼性の高いユニットであり、海外バイヤーからの人気が集中することは間違いありません。

これらの事実を総合すると、ランクル250のリセールバリューは、ディーゼル車がガソリン車を上回る可能性が極めて高いと予測できます。

購入時の実質的な価格差(約67万円)は、5年後の売却時には、リセールバリューの差によって十分に回収できる、もしくはお釣りがくる可能性すらあるのです。トータルコストで考えた場合、ディーゼル車の優位性は非常に高いと言えるでしょう。

7. 走りや乗り心地はどう違う?シーン別メリット・デメリット

最後に、スペックや数字だけでは分からない「走り」や「乗り心地」の違いについて、具体的な利用シーンを想像しながら比較していきましょう。毎日乗るクルマだからこそ、フィーリングはとても大切ですよね。

7-1. 街乗り・市街地走行での比較

【ガソリン車のメリット】

  • 圧倒的な静粛性:信号待ちや低速走行時のエンジン音は非常に静か。車内の会話も弾みます。
  • スムーズな発進:エンジンの回転が滑らかで、ストップ&ゴーの多い街中でもギクシャク感がありません。

【ディーゼル車のメリット】

  • 力強い発進加速:アクセルを少し踏むだけで、巨体がスッと前に出る感覚。運転がとても楽です。
  • 燃費の良さ:ストップ&ゴーが多く燃費が悪化しがちな市街地でも、ガソリン車より経済的です。

【まとめ】 静粛性や快適性を最優先するならガソリン車に軍配が上がります。一方で、運転の楽さや燃費を重視するならディーゼル車が有利。最近のディーゼルは静粛性も向上していますが、やはりガソリン車の静けさには一歩及びません。

7-2. 高速道路・長距離運転での比較

【ガソリン車のメリット】

  • 高回転域の伸びやかさ:エンジンを回した時のフィーリングが気持ちよく、追い越し加速もスムーズです。

【ディーゼル車のメリット】

  • 余裕の追い越し加速:分厚いトルクのおかげで、アクセルを深く踏み込まなくても瞬時に必要な速度まで加速できます。長距離運転での疲労が少ないです。

  • 燃費の良さと航続距離:燃費が良いため、給油の回数が少なくて済みます。満タンで1,000km近く走れることも。

【まとめ】 高速道路での走行は、ディーゼル車の独壇場と言っても過言ではありません。長距離を移動すればするほど、その力強さと経済性の恩恵を大きく受けることができます。

7-3. オフロード・悪路走破性の比較

【ガソリン車のメリット】

  • 繊細なアクセルコントロール:エンジンの反応がリニアなので、滑りやすい路面でもコントロールしやすい側面があります。

【ディーゼル車のメリット】

  • 低回転での粘り強さ:アイドリングに近い回転数でも力強いトルクを発生するため、岩場やぬかるみなどをジワジワと乗り越えるのが得意です。エンストしにくく、絶大な安心感があります。

【まとめ】 本格的なオフロード走行を視野に入れるなら、ディーゼル車一択でしょう。「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」というランクルの真価を最も発揮できるのは、間違いなくディーゼルエンジンです。

7-4. 静粛性や振動、乗り心地の違い

これまでも触れてきましたが、静粛性や振動の少なさでは、やはりガソリン車が有利です。ディーゼル車も大幅に改善されてはいますが、エンジン始動時の音やアイドリング中の微振動は、ガソリン車に比べて大きいと感じる方が多いでしょう。

ただし、乗り心地については、ディーゼル車の方が重厚で落ち着いた乗り味と感じる方もいます。これは、エンジンや補機類によってディーゼル車の方が車両重量が重くなるため、路面からの入力をドッシリと受け止める効果があるからです。

こればかりは個人の感覚によるところが大きいので、ぜひ一度、両方のモデルを試乗してご自身で体感してみることを強くおすすめします。

8. まとめ

ここまで、ランドクルーザー250のガソリン車とディーゼル車を、価格、燃費、維持費、リセールバリュー、そして走りのフィーリングという様々な角度から徹底的に比較してきました。最後に、これまでの情報を整理し、あなたがどちらを選ぶべきかの最終的な判断材料をまとめます。

【こんなあなたには「ガソリン車」がおすすめ!】

  • 初期費用を少しでも抑えたい
  • 年間の走行距離が1万km未満で、主に街乗りで使う
  • ディーゼル特有の音や振動が少しでも気になる
  • 静かで快適なドライブを楽しみたい

【こんなあなたには「ディーゼル車」がおすすめ!】

  • 売却時の価値(リセール)を最も重視する
  • 年間走行距離が1万km以上で、ランニングコストを抑えたい
  • 高速道路や山道を走る機会が多い
  • キャンプやアウトドア、本格的なオフロード走行を楽しみたい
  • 力強く、余裕のある走りを体感したい

【最終比較表】

比較項目 ガソリン車 ディーゼル車 判定
車両価格(初期費用) ◎ (安い) △ (高い) ガソリン
燃費・燃料代 △ (悪い) ◎ (良い) ディーゼル
維持費(税金含む) ○ (標準) ◎ (安い) ディーゼル
リセールバリュー ○ (高い) ◎ (非常に高い) ディーゼル
静粛性・快適性 ◎ (非常に良い) ○ (良い) ガソリン
動力性能・力強さ ○ (十分) ◎ (圧倒的) ディーゼル
オフロード性能 ○ (高い) ◎ (非常に高い) ディーゼル

あなたの使い方、価値観、そして予算と照らし合わせ、この記事が後悔のない一台を選ぶための一助となれば幸いです!